米:農業倉庫 火災・盗難防止強化月間2023
【農業倉庫 火災・盗難防止強化月間2023】防災、防犯の徹底を 農業倉庫基金長瀬仁人理事長2023年12月1日
農業倉庫基金理事長
長瀬仁人氏
平素、当基金の事業にご支援、ご協力をたまわり、厚くお礼申し上げます。
当基金では、令和5年11月15日から令和6年1月31日までを、「農業倉庫火災・盗難防止強化月間」に設定し、JA全農と連携して、施設の防災防犯の徹底を図る運動を展開しているところです。
当基金では、前年度に2件のカントリーエレベーターの火災事故に対して損害補償金を支出させていただきましたが、うち1件は被害規模が大きかったため火災事故として過去最大の補償額となりました。直接火を扱うカントリーエレベーターやライスセンターでは、毎年どこかで火災事故が発生している状況です。一方で、直接火を扱うことがない農業倉庫でも、老朽化による漏電や壊れたベアリングの摩擦熱、工事の火花が原因で火災事故が発生しています。最近では、使用済みの燻蒸剤の残さが発火したなどの話も聞いています。不幸にして農業倉庫で火災事故が発生すれば被害額も大きくなるので、倉庫前室には灯油等危険物を置かず、倉庫周りの整理や清掃を徹底し、火災警報設備や消火設備は定期的に点検して、万が一の時に使用できるようにしておくことが重要です。
また、近年は産地での農産物盗難が増加傾向にあり、農林水産省も盗難防止対策を呼びかけています。農林水産省の調査によれば、ほ場での盗難が中心ですが、倉庫等で保管中の盗難もあるようです。農業倉庫は日中でも常駐者がいないケースが多いため、防犯カメラや防犯灯を設置するとともに、定期的に見回りすることが重要です。あわせて見回りの際には台帳在庫と現物在庫が一致しているか確認することも必要です。
大切な米麦の保管管理に万全を期すためにも、役職員の防災防犯体制を再度ご確認いただき、この強化月間の期間中に、火災と盗難防止に重点をおいた施設の巡回点検をよろしくお願い申し上げます。
(関連記事)
・持続的な食の安定供給へ 農業倉庫の重要性さらに JA全農にいがた・新潟米広域出荷施設 田上倉庫【農業倉庫 火災・盗難防止強化月間2023】(23.12.1)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日