豚用肺炎治療薬「ドラクシン」 ファイザー2013年3月8日
医薬品大手のファイザー(本社:米国ニューヨーク)は豚の肺炎治療薬「ドラクシン」を新発売した。
「ドラクシン」はマクロライド系抗菌性物質であるツラスロマイシンを主成分とする注射剤で、アクチノバチルス菌、パスツレラ菌、マイコプラズマ菌の3種の細菌性肺炎に効果がある。
長時間効果が持続するため、1回の投与で十分な効果が得られるのが最大の特長だ。
というのも、従来の一般的な豚用肺炎治療薬は、1日1回の注射を3?5日間ほど投与し続ける必要があるからだ。豚は畜舎の移動など環境が変化しただけでも肺炎にかかりやすいため、この投与方法が労働力の面で生産者の大きな負担になっていた。
「ドラクシン」は生産者の労働負担を軽減するほか、水溶液剤なので注射部位への刺激が少なく患畜の負担も軽減される。また、安全性の高さも評価されており、10年ほど前から欧米・アジア諸国で利用されてきた。
2月末に発売し、全国の特約店(動物用医薬品卸)で販売している。商品の問い合わせはファイザー(TEL:0120-334-602)まで。
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