29日は肉の日 JA全農山形が山形牛をPR2013年4月1日
JA全農は、国産畜産物の消費拡大をめざし、毎日29日を"肉の日"として、全国で販促キャンペーンなどを行っている。3月29日には、東京・大手町のJAビル4階農業・農村ギャラリー「ミノーレ」でJA全農山形が山形牛のPRと産直販売を行った。
◆特長は32カ月以上の長期肥育
JAビル4階の“肉の日”イベントは、毎月おいしい国産のお肉が、通常市販されているよりも安く買えるとあって大人気のイベントだ。常連客も多い。
今回も11時30分のスタート前から、少しでも早くいいものを買おうと50人を超す長蛇の列ができた。
この日、販売したのはJA全農山形の「山形牛」。山形牛は、「夏と冬、朝と夜の寒暖の差が大きく、また、きれいな雪解け水を使って飼養しているので、キメが細かく口当たりがいい」(佐々木英之JA全農山形畜産部次長)のが特長だ。
さらにJA全農山形では、近年の、より高品質を求める消費者ニーズにあわせて、32?34カ月ほどの長期肥育と、去勢牛よりさらにキメの細かい肉質となる雌牛の飼養頭数増加を指導している。
(写真)
購入は1人5パックまで。用意した350パックはまたたく間に売れていった。
◆飼料用米に「あきたこまち」を利用
この日販売した山形牛は、県内でも最大の飼養頭数をほこるJAみちのく村山の生産。
同JAの肉用牛部会部会長を務める荻野雅人さんは、山形ならではの工夫をしようと、通常の配合飼料に加えて県産の飼料用米を取り入れている。
「米は稲ワラに比べて甘いので、牛は喜んで食べる。米を食べるとオレイン酸が増え、油もおいしくなる」(荻野さん)という。
販売された肉はサーロインステーキが160gで1000円、切り落とし220gで1000円など、通常の店頭価格に比べて破格の値段とした。
牛肉300パック、豚肉50パックの合計350パックを用意したが、わずか30分ほどで完売した。イベントに参加したJAみちのく村山の佐藤秀樹畜産部販売指導課課長は「最初は、人が集まるのかどうか不安だったが、大変な盛況で安心した。こうしたイベントをきっかけに、山形牛を知ってもらい、これから選んでもらえるようになってほしい。一度食べて頂ければ、必ず満足してもらえる自信がある」と胸を張った。
(写真)
JAみちのく村山の荻野雅人さん(中央)。1000頭を飼養する、地域でも屈指の大規模をほこる畜産生産者だ。
◇
4月の農業・農村ギャラリーでの“肉の日”イベントは、29日が祝日にあたるため、26日の11時30分から開店する予定。
(関連記事)
・29(肉)の日に掛けて国産牛肉のおいしさをPR 群馬県のAコープ安中店(2012.03.01)
・「29日は肉の日」を強力にアピール 国産畜産物の販売力強化対策(2012.12.25)
・【インタビュー】JA全農ミートフーズ(株)木村敬・代表取締役社長 消費者と畜産農家の懸け橋として (2012.12.05)
・大盛況の「11月29日はいい肉の日」 JA全農消費拡大キャンペーンを展開 (2012.11.29)
・「29日は肉の日」定着させ国産畜産物の消費を拡大 JA全農 (2012.11.21)
重要な記事
最新の記事
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(2)今後を見据えた農協の取り組み 営農黒字化シフトへ2025年1月23日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(3)水田に土砂、生活困惑2025年1月23日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(4)自給運動は農協運動2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(1)2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(2)2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(3)2025年1月23日
-
元気な地域をみんなの力で 第70回JA全国女性大会2025年1月23日
-
【JA女性組織活動体験発表】(1)新しい仲間との出会い 次世代へつなげるバトン 青森県 JA八戸女性部 坂本順子さん2025年1月23日
-
【JA女性組織活動体験発表】(2)この地域を、次世代に繋ぐ、私たち 山梨県 JA南アルプス市女性部 保坂美紀子さん2025年1月23日
-
【JA女性組織活動体験発表】(3)私たちの力で地域をささえ愛 愛知県 JA愛知東女性部 小山彩さん2025年1月23日
-
旧正月【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第325回2025年1月23日
-
地元産米を毎月お届け 「お米サポート」スタート JAいずみの2025年1月23日
-
定着するか賃金引上げ 2025春闘スタート 鍵は価格転嫁2025年1月23日
-
鳥インフル 米アイオワ州など5州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月23日
-
鳥インフル 英シュロップシャー州、クルイド州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月23日
-
スーパー売り上げ、過去最高 野菜・米の価格影響 「米不足再来」への懸念も2025年1月23日
-
福島県産「あんぽ柿」都内レストランでオリジナルメニュー 24日から提供 JA全農福島2025年1月23日
-
主要病虫害に強い緑茶用新品種「かなえまる」標準作業手順書を公開 農研機構2025年1月23日
-
次世代シーケンサー用いた外来DNA検出法解析ツール「GenEditScan」公開 農研機構2025年1月23日
-
りんご栽培と農業の未来を考える「2025いいづなリンゴフォーラム」開催 長野県飯綱町2025年1月23日