「29日は肉の日」に3000人集う JA全農2013年5月9日
JA全農はゴールデンウィーク中の4月29日、「29日は肉の日」をアピールするため東京・江東区の若洲公園内で「東京バーベキューフェスティバルin若洲 supported by全農?食べて応援! がんばろう日本?」を開催した。事前予約の1000人に加え当日参加が2000人と、計3000人が天候に恵まれた会場で国産の畜産物をバーベキューなどで楽しんだ。
◆自ら作って食べる
開会のあいさつでJA全農畜産総合対策部の榎本健三部長は「生産者と消費者を安心で結ぶ架け橋になります、が全農の経営理念。低コストな農畜産物の生産と販売力強化を事業課題としています。今日は国産の畜産物を十分に味わって楽しい一日を過ごしてください」とあいさつした。
開場と同時に大勢の人が詰めかけ、当初の予想を超える3000人が集まった。
事前予約で参加するバーベキュー体験コーナーのほか、会場には国産農畜産物パネル展示コーナー、東日本大震災の被災地からご当地名物などを販売する復興支援コーナー、宝探しなどのコーナーも設置された。
イベントの目的は、安全・安心な国産農畜産物のおいしさと品質の良さを実感してもらうことだが、バーベキューという「自ら作って食べる」体験で消費拡大につなげようという狙いもある。
提供された食肉は栃木県産、福島県産など。アウトドアならではの豪快なバーベキューのライブのほか、ステージでは江東区立明治小学校のマーチングバンド部の演奏や、畜産の知識を競う「日本の畜産クイズ選手権」も行われた。
(写真)
テープカットする榎本部長(真ん中)ら
◆バーベキューで食育
今回のイベントは本格的なバーベキューを体験してもらうことも目的のひとつだった。
事前予約者を対象にしたバーベキュー教室では日本バーベキュー協会のメンバーが講師になって「スマート・バーベキュー」をレクチャー。下城民夫会長によると同協会ではスマート、すなわち“賢い”バーベキューを文化として広めようと活動している。たとえば、そのひとつがアウトドアでゴミをできるだけ出さないよう、肉や野菜など材料をパックごと持ち込まず自宅で準備するなど環境にやさしいバーベキューをめざす。 実演レクチャーでは火のおこし方、肉の焼き方などが教えられた。▽肉はできるだけ大きなかたまりに▽高温(200℃)で焼く▽炭に火を入れ色が白くなったときが高温、それまで肉など食材を焼かない▽炭はグリル一面に並べず片方に寄せ高温部分と低温部分をつくる(グリル上で食材を高温部から低温部に移動させるなど焼き加減が調節できる)▽炭から発火したときは水をかけて消す(肉が焦げておいしくなくなるため。炭の遠赤外線で焼くのが基本)▽焼き上がった肉はまずは真ん中から切る(みんなで楽しむ基本)、などなど。
参加者からは説明にうなずき「初めて聞きました」などの声が上がった。
(写真)
上:バーベキューの楽しみ方をレクチャーする下城会長
下:肉のおいしい焼き方などに歓声が沸いた
◆分かち合って食べるのがバーベキュー
下城会長は「大きなかたまりで肉を焼き、それを切り分けて食べる。分かち合って食べるのがバーベキューです」と呼びかけていた。 子どもを対象にした教室では現代版火打ち石を使った火起こしや、オリジナルステーキソースづくりを教えるなど、バーベキューならではの視点から食育にも力を入れているという。「バーベキューは料理というよりもみんなで集まって食べるという楽しみ。同じ釜のメシを食うという感覚です。実はそれをみんなが求めているのではないかと思います」と下城会長は話す。同協会ではバーベキューのインストラクター認定もしており、最近ではアグリビジネス関係に携わる人なども参加しているという。
JA全農ではこうしたイベントを通じて「29日は肉の日」を定着させていくことに力を入れていく。バーベキューイベントは8月に福島で、その後、大阪、福岡でも開催を検討している。


(写真)
マーチングバンドの演奏やパネル展示なども好評
(関連記事)
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