BSE実質的な検査廃止に反対 パルシステム2013年5月28日
パルシステム生協連合会は5月20日、政府の牛海綿状脳症(BSE)特措法規則改正案へのパブリックコメントを提出した。管理措置の緩和に反対し、BSE研究の推進と適切な議論を経たうえでの見直しを求めた。
厚労省は4月25日、「厚生労働省関係牛海綿状脳症対策特別措置法施行規則の一部を改正する省令(案)」を公開し、国民からの意見募集(パブリックコメント)を行っている。省令案では、これまで全頭で実施し4月に21カ月齢以上から30カ月齢超へ引き上げたBSE検査の対象を、さらに48カ月齢まで引き上げることなどが盛り込まれている。
しかし、検査対象を48カ月齢まで引き上げることは、実質的な検査の全面廃止につながりかねないとして、パルシステムは「BSE特措法施行規則の改正案に関する意見」とするコメントを提出した。
コメントでは今回の規制緩和に反対し、輸入品についても国内と格差のない管理措置の実行を求めている。また、BSEに関する知見が十分に蓄積されていないことから、研究のさらなる推進と適切な情報の発信、リスクコミュニケーションの強化などについても意見している。
(関連記事)
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