牛乳値上げへの理解情勢運動 中央酪農会議2013年8月6日
中央酪農会議(中酪)は8月から10月にかけて、牛乳価格の値上げに対する理解情勢運動を実施すると公表した。
世界的な穀物価格の高騰や、急激な円安によって輸入粗飼料や配合飼料の価格が高騰し、畜産酪農経営に大きな打撃となっている。
2月から都府県の指定生乳生産者団体を中心に乳業メーカーと行われてきた乳価交渉は7月、飲用牛乳向け乳価を10月から5円引き上げることで合意した。これを受けて、大手乳業メーカーは次々に10月からの小売価格の値上げを発表した。
過去にも、乳価が引き上げられ小売価格へ転嫁された際、牛乳の消費が減退したことがある。そこで中酪では、「値上げ後も変わらない牛乳購入」を呼びかけようと、消費者、流通・小売業界、また一般メディアに向けて、飼料価格高騰に苦しむ酪農生産現場の現状を紹介し、「生活者を味方につけることを意識」して、牛乳の価格改定に対する理解情勢を図る運動を実施することにした。
具体的な取り組みとしては、8月7日に東京、8日に大阪で一般メディア向けの説明会を開き酪農家の現状を広く紹介し、9月上旬には流通向け専門紙への記事掲載や流通向けセミナーを開き、酪農家の現状を紹介しながら牛乳の価値を訴求する運動を展開。9月下旬からは、全国33店舗のイオンとイトーヨーカドー店舗出入り口に広告を設置するほか、全国紙への折り込み編集広告の出稿、街頭イベントや牧場開放、など直接消費者に訴える活動を全国各地で行う。
そのほか、地方局への番組提供、深夜時間帯のインフォマーシャルの追加放映などを行う予定だ。
(関連記事)
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