補給金単価0.25円値上げ 26年度畜酪対策2013年12月19日
農林水産省は12月19日に食料・農業・農村政策審議会畜産部会を開催し林農相が26年度畜産物政策価格を諮問。畜産部会は諮問どおり答申し26年度政策価格を決めた。
◆チーズ向け生乳 補給金の対象に
飲用向けより乳価が低い脱脂粉乳やバターなど向けの加工原料乳に対する補給金は、生産費の上昇を反映し25年度より0.25円上げて1kgあたり12.8円とした。
交付対象数量は需要見込みをふまえ今年度より1万t少ない180万tとした。今年度の加工原料乳生産量見込みは171万tとなっている。
また、26年度から交付対象にチーズ向け生乳も追加する。わが国のチーズ消費量は過去20年で100万t以上増えており、国内のチーズ向け生乳供給量は平成元年の約24万tから24年度には約46万tと倍増している。チーズ市場が成長を続けているなか、国産チーズの生産拡大を図っていくためチーズに対する安定的な財政支援をすることにし関係法令を改正する。チーズ向けの単価は1kgあたり15.41円。今年度はチーズ向け生乳供給安定対策事業として同15.1円を助成していた。対象数量は52万t。今年度のチーズ向け生乳生産量見込みは47万tとなっている。
◆食肉の安定価格、コスト増で上げ
食肉の価格安定を図るための指定食肉の安定価格は生産費の上昇などを反映して豚肉、牛肉ともに引き上げとなった。
豚肉の安定上位価格は1kg570円(前年度比+20円)、生産者団体や農畜産業振興機構が調整・買い入れ保管をする安定基準価格は同425円(同+20円)とした。
牛肉の安定上位価格は1kg1105円(同+35円)、安定基準価格は同850円(同+25円)とした。
肉用子牛の価格が低落した場合に生産者補給金を交付する基準となる保証基準価格は黒毛和種で1頭32万9000円(+9000円)、褐毛和種で同30万円(+8000円)などと引き上げられた。合理化目標価格も黒毛和種で同27万5000円(+2000円)、褐毛和種で同25万3000円(+2000円)などと決まった。
(関連記事)
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・補給金単価などすべて引き上げ 平成25年度畜産物価格と関連対策(2013.01.28)
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