食肉のスペシャリストめざし 51人が入学2014年4月9日
全国食肉学校が入学式
公益社団法人全国食肉学校は4月8日、平成26年度の入学式を執り行った。今年度も北海道から沖縄まで全国から51人が、食肉のスペシャリストになることをめざし入学した。
全国食肉学校は、と畜、加工、製造、調理などの実践技術のほか、流通や経営など食肉にかかわるあらゆることを学ぶための学校だ。これまで40年間にわたり、計2250人以上の卒業生を輩出してきた。また、今年1月にはスチームオーブンを導入するなど調理室を全面改装し、最新の設備で、より新しい食肉加工技術・知識を学ぶことができるようになった。
今年度の新入生は、第50期総合養成科31人(前期コース15人、1年コース16人)、第25期食肉販売科20人の計51人だ。
長岡武理事長(JA群馬中央会会長)は新入生に向けて、「食肉は畜産農家が手塩にかけて育てた家畜の命をいただき、人の命につなげていく欠かすことのできない栄養源であり、豊かな食生活を彩る食材だ。日本、そして世界の食文化の創造に貢献するという高い理想を持ち、夢や目標に向かって道を切り拓いてほしい」と激励した。
徳永克弘学校長は、同校で学ぶための心構えとして、「知識と技術の習得には初心を忘れず常に貪欲であること、大切な仲間をつくること、家族や派遣元企業に対する感謝の気持ちを忘れないこと。この3つの気持ちを忘れないように」と強調した。
また、来賓では農水省生産局、群馬県、農畜産業振興機構、JAあいち経済連などの畜産担当者らが多数出席し、それぞれ「日進月歩で進んでいる食肉の技術と知識の獲得に全力を尽くして」、「消費者に正しい情報を伝えることができる専門家になってほしい」などの祝辞を贈った。
新入生代表では、宮城県の小野正樹さん(総合養成科)が「食肉を通じ、豊かな食生活、食文化の発展に全力で挑戦できる人材となることを目標に学生生活を送る」との誓いの言葉を述べた。
(写真)
上:祝辞を述べる長岡理事長
下:誓いの言葉をのべる小野正樹さん(右)と徳永学校長
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