精肉の国産志向が顕著に JC総研調査2014年4月9日
JC総研がこのほどまとめた畜産物等の消費行動に関する調査結果によると、2011年の東日本大震災に伴う原発事故後、やや低下気味だった国産農畜産物の人気が回復しているが、今回の調査でもその傾向が一層鮮明になった。
調査によると、「精肉を週に1日以上食べる」が、牛肉で31.8%(前回12年33.2%)、豚肉69.5%(同72.2%)、鶏肉60.2%(同60.0%)で、鶏肉以外はやや減った。
精肉購入時の選択を2008年と比較すると、「国産のみ」との回答は、牛肉で34.8%(08年34.4%)、豚肉48.3%(同47%)、鶏肉56.1%(同54.8%)と、各品目とも、今回が大震災前を上回った。前回(12年)も、牛肉、豚肉、鶏肉のいずれも国産の選択が増加しており、国産志向の定着がうかがえる。
属性別では、各品目とも「国産しか買わない」が、主婦および単身女性でポイントが高く、特に鶏肉は主婦の6割が国産を選択している。しかし単身男性は3割前後にとどまり、「産地表示を見ない」も、他の属性に比べて極めて多い。
調査は2013年11月にインターネットで実施。対象は全国の主婦、既婚男性、単身女性、単身男性2082人。
(関連記事)
・飼料用米で育てた畜産物 9割が購入希望(2014.03.31)
・子ども・若者の未来を考える JC総研公開研究会(2014.03.24)
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