食肉購入、ポイントは「国産」 JA全中2014年5月8日
JA全中は、食肉を購入するときのポイントや国産肉を選ぶ理由などをインターネットでアンケート調査した結果を5月2日に公表した。食肉を購入するときのポイントは約4割が「国産」であることと回答している。
◆「価格を安く」がトップ
JA全中は、畜産・酪農への消費者の理解と消費拡大を促進するため1月から3月末まで「がんばろう! 日本の畜産・酪農」応援キャンペーンを実施し、畜産・酪農家への応援メッセージを募集した。今回のアンケートは応募した1万8000人余りを対象に実施したもの。10?90歳代の男女が回答した。
食肉を購入するときのポイントを尋ねた結果では、第1位が「国産」で39.2%を占めた。続いて「価格」が28.2%だった。購入ポイントはどの年代でも「国産」、「価格」「鮮度がよさそうなこと」がトップ3だった。
国産肉を選ぶ理由では「安全だと思うから」が44.9%で約半分を占めた。男性では「安全」より「おいしいから」のほうが割合が高い世代があったが、女性ではすべての世代で「安全」がもっとも多かった。
また、「日本の農家のためになると思うから」という購入理由も15%あり、農家への応援意識もあることが分かった。
国産肉の消費が増えるためにはどうすればいいかを聞いたところ、「価格を安くする」が33%でトップを占め、「日本の畜産農家の努力を消費者に伝える」21.3%、「外食で国産か外国産のどちらを使用しているかを分かりやすく表示する」15.3%と続いた。
女性はすべての世代で「日本の畜産農家の努力を消費者に伝える」が第2位となっている。
◆応援メッセージ、昨年の2.5倍に
今回のキャンペーンに寄せられた応援メッセージは昨年の2.5倍以上の2万5526通だった。
応援メッセージには「国産のお肉はちょっと贅沢するときに買っていましたが、畜産・酪農の深刻な問題を知り、これからはもっと国産のお肉を意識して買おうと思います。値段が少し高いのもちゃんと理由があるし、それを考えたら安いくらい」(40代女性)、「畜産・酪農家のみなさんがこんなにも減少していることを知りショックでした。国産のお肉の安全・安心のイメージは今までの日本の畜産・酪農家の方々ががんばって築いてきたおかげだと思います。国産のお肉や牛乳・乳製品を絶対に未来に繋いでいってほしいです」(10代女性)などの声が届いた。
(関連記事)
・販売事業、前年度比2.5%増 総合農協調査(2014.04.25)
・畜産経営の管理技術 8事例が受賞(2014.04.01)
・飼料用米で育てた畜産物 9割が購入希望(2014.03.31)
・酪農家の全国調査を実施 中央酪農会議(2014.03.27)
・畜産・酪農も基本方針見直し-農水省(2014.02.19)
重要な記事
最新の記事
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(2)今後を見据えた農協の取り組み 営農黒字化シフトへ2025年1月23日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(3)水田に土砂、生活困惑2025年1月23日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(4)自給運動は農協運動2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(1)2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(2)2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(3)2025年1月23日
-
元気な地域をみんなの力で 第70回JA全国女性大会2025年1月23日
-
【JA女性組織活動体験発表】(1)新しい仲間との出会い 次世代へつなげるバトン 青森県 JA八戸女性部 坂本順子さん2025年1月23日
-
【JA女性組織活動体験発表】(2)この地域を、次世代に繋ぐ、私たち 山梨県 JA南アルプス市女性部 保坂美紀子さん2025年1月23日
-
【JA女性組織活動体験発表】(3)私たちの力で地域をささえ愛 愛知県 JA愛知東女性部 小山彩さん2025年1月23日
-
旧正月【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第325回2025年1月23日
-
地元産米を毎月お届け 「お米サポート」スタート JAいずみの2025年1月23日
-
定着するか賃金引上げ 2025春闘スタート 鍵は価格転嫁2025年1月23日
-
鳥インフル 米アイオワ州など5州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月23日
-
鳥インフル 英シュロップシャー州、クルイド州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月23日
-
スーパー売り上げ、過去最高 野菜・米の価格影響 「米不足再来」への懸念も2025年1月23日
-
福島県産「あんぽ柿」都内レストランでオリジナルメニュー 24日から提供 JA全農福島2025年1月23日
-
主要病虫害に強い緑茶用新品種「かなえまる」標準作業手順書を公開 農研機構2025年1月23日
-
次世代シーケンサー用いた外来DNA検出法解析ツール「GenEditScan」公開 農研機構2025年1月23日
-
りんご栽培と農業の未来を考える「2025いいづなリンゴフォーラム」開催 長野県飯綱町2025年1月23日