【決算】コスト増で大幅減益 雪印メグミルク2014年5月20日
雪印メグミルク(株)は5月9日、平成26年3月期決算を発表した。新商品の拡売やブランド強化などに取り組み売上高は前年を上回ったものの、食品全体の低価格志向や輸入飼料高騰を背景にした生乳取引価格の改定、円安や国際的な乳資源需給のひっ迫による原料チーズの価格高騰といったコスト増により、利益面では大きく前年を下回った。
売上高は前期比4.2%増の5449億700万円だったが、営業利益は同25.1%減の112億4100億円、経常利益が同40.4%減の97億5800万円、当期純利益がどう73.2%減の25億6900万円となった。
事業部門別では、売上高は全部門とも前期を上回ったが、営業利益は主力の乳製品、飲料・デザートで前期を下回った。
乳製品事業は、油脂(マーガリンなど)が競争激化により減収となったがバターやチーズなど乳製品が増収となり売上高は同6.1%増の2005億円、営業利益は同8.8%減の113億円だった。
飲料・デザート類事業は、牛乳が価格改定の影響などで前年並みだったが清涼飲料や天然果汁が落ち込み、飲料全体では減収。一方、ヨーグルトでは「ナチュレ 恵 megumi」などの恵ブランドが売り上げを伸ばし、増収となった。部門全体では、売上高は同1.7%増の2632億円、営業利益は同26億円の損失となった。
飼料・種苗事業は、販売数量は減ったものの配合飼料の販売価格上昇により増収となった。売上高は同5.1%増の488億円、営業利益は同15.8%増の10億円だった。
その他事業は、売上高同12.3%増の323億円、営業利益は同2.5%増の16億円だった。
次期の業績については、原材料のコストアップがあるものの、国内経済の回復が期待されることから、売上高5500億円、営業利益100億円、経常利益105億円、当期純利益55億円を見込んでいる。
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