配合飼料価格2500円値上げ JA全農2014年12月22日
JA全農は12月19日、27年1?3月期の配合飼料価格を26年10?12月期にくらべてトンあたり約2550円値上げすると発表した(全国全畜種総平均)。
改定額は地域別・畜種別・銘柄別に異なる。要因は大幅な円安でトウモロコシ、大豆粕価格などが値上がりするため。
JA全農は以下のように飼料情勢をまとめている。
トウモロコシのシカゴ定期は9月下旬には史上最高の豊作見通しを受け1ブッシェル3.2ドル台まで下落したが、悪天候による収穫遅れへの懸念などから値上がりし、現在は同3.9ドル前後で推移している。また、実際の輸出価格に参入される内陸産地からの輸送運賃は米国の景気回復で高止まりしている。
今後は生産量は史上最高となることが予想されているものの、輸出・エタノール需要も堅調のため当面は現行水準の相場展開が見込まれるという。 大豆粕のシカゴ定期は米国産新穀大豆への豊作期待から急落し9月末には1トン330ドル台まで下落した。その後、米国では旧穀大豆の在庫率が2.65%と史上最低水準であることや新穀大豆の収穫遅れが懸念されたことから上昇に転じ、現在は同430ドルを越える水準で推移しており、国内大豆粕価格は円安の影響で値上がりが見込まれるという。
海上運賃は、北米産新穀の輸出や中国向け鉄鉱石の輸送需要が堅調なことから、一時1トン47ドル台まで上昇したのちに下落し、現在は同45ドルを下回る水準で推移。今後は燃油価格が値下がりしていることから弱含みで推移することが見込まれている。
外国為替は、10月末に米国の金融緩和が終了する一方、日本は日銀が追加緩和を実施したことから、ドルが買われ急速に円安が進み、1ドル121円台で推移している。今後も米国経済が好調なことや、日本の金融緩和は継続する見通しであることから、円安基調で推移する見込みだ。
(関連記事)
・牛乳生産費2.1%増加 農水省(2014.12.03)
・子牛生産費3.6%増 農水省(2014.12.03)
・水田フル活用で所得確保実現 飼料用米でシンポ(2014.11.21)
・岡山に「食料コンビナート」 全農子会社(2014.10.06)
・全酪連鹿島工場を全国酪農飼料へ移管(2014.10.03)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(123) -改正食料・農業・農村基本法(9)-2024年12月21日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (40) 【防除学習帖】第279回2024年12月21日
-
農薬の正しい使い方(13)【今さら聞けない営農情報】第279回2024年12月21日
-
【2024年を振り返る】揺れた国の基 食と農を憂う(2)あってはならぬ 米騒動 JA松本ハイランド組合長 田中均氏2024年12月20日
-
【2025年本紙新年号】石破総理インタビュー 元日に掲載 「どうする? この国の進路」2024年12月20日
-
24年産米 11月相対取引価格 60kg2万3961円 前年同月比+57%2024年12月20日
-
鳥インフルエンザ 鹿児島県で今シーズン国内15例目2024年12月20日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「稼ぐ力」の本当の意味 「もうける」は後の方2024年12月20日
-
(415)年齢差の認識【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年12月20日
-
11月の消費者物価指数 生鮮食品の高騰続く2024年12月20日
-
鳥インフル 英サフォーク州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年12月20日
-
カレーパン販売個数でギネス世界記録に挑戦 協同組合ネット北海道2024年12月20日
-
【農協時論】農協の責務―組合員の声拾う事業運営をぜひ 元JA富里市常務理事 仲野隆三氏2024年12月20日
-
農林中金がバローホールディングスとポジティブ・インパクト・ファイナンスの契約締結2024年12月20日
-
「全農みんなの子ども料理教室」目黒区で開催 JA全農2024年12月20日
-
国際協同組合年目前 生協コラボInstagramキャンペーン開始 パルシステム神奈川2024年12月20日
-
「防災・災害に関する全国都道府県別意識調査2024」こくみん共済 coop〈全労済〉2024年12月20日
-
もったいないから生まれた「本鶏だし」発売から7か月で販売数2万8000パック突破 エスビー食品2024年12月20日
-
800m離れた場所の温度がわかる 中継機能搭載「ワイヤレス温度計」発売 シンワ測定2024年12月20日
-
「キユーピーパスタソース総選挙」1位は「あえるパスタソース たらこ」2024年12月20日