加工原料乳5年連続引上げ 27年度畜産物価格2015年1月15日
1月14日に食料・農業・農村政策審議会畜産部会が開かれ、27年度畜産物政策価格などを答申。農水省はこの答申を踏まえ、27年度の価格などを決定した
27年度の畜産物価格は、配合飼料価格や子牛価格の高騰などを要因に、酪農、畜産ともすべての政策価格が前年度に比べて引き上げとなった。
【酪農】
加工原料乳の生産者補給金単価は、バター・脱脂粉乳向けが26年度に比べて10銭増の1kgあたり12.9円とした。バター・脱脂粉乳向けの補給金単価は5年連続で前年度比増となった。交付対象数量は前年度より2万t減の178万tとした。26年度の加工原料乳の生産量は156万tの見込みだが、需要をふまえて生産者が意欲を持って生産に取り組める数量として設定した。
26年度から始まったチーズ向けが同12銭増の15.53円。交付対象数量は前年度と同じ52万tとした。
審議会では酪農・乳業について、「生乳生産量の減少が続くのであれば、補給金制度を見直すべきではないか」、「メガファームだけで離農分をカバーできないのであれば、生乳生産を維持するために、生乳生産基盤回復のための対策を講ずるべき」などの意見が出された。
また、バター不足については、「生産量の回復と消費者への対応を工夫すべき」との意見が出された。
【畜産】
食肉価格安定のための指定食肉安定価格は、豚・牛ともに安定上位価格が前年度比1kgあたり20円増、生産者団体などが調整・買い入れ保管をする安定基準価格は同15円増とした。
肉用子牛の価格が下落した場合に生産者へ補給金を交付する基準となる保証基準価格は、各品種とも2000?4000円増、合理化目標価格も1000?2000円の引き上げとなった。
(関連記事)
・畜産物価格決定 萬歳・全中会長が談話(2015.1.15)
・万全な畜産物価格決定を要請 27年度畜酪対策(2014.12.26)
・配合飼料価格2500円値上げ JA全農(2014.12.22)
・牛乳生産費2.1%増加 農水省(2014.12.03)
・子牛生産費3.6%増 農水省(2014.12.03)
重要な記事
最新の記事
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(2)今後を見据えた農協の取り組み 営農黒字化シフトへ2025年1月23日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(3)水田に土砂、生活困惑2025年1月23日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(4)自給運動は農協運動2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(1)2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(2)2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(3)2025年1月23日
-
元気な地域をみんなの力で 第70回JA全国女性大会2025年1月23日
-
【JA女性組織活動体験発表】(1)新しい仲間との出会い 次世代へつなげるバトン 青森県 JA八戸女性部 坂本順子さん2025年1月23日
-
【JA女性組織活動体験発表】(2)この地域を、次世代に繋ぐ、私たち 山梨県 JA南アルプス市女性部 保坂美紀子さん2025年1月23日
-
【JA女性組織活動体験発表】(3)私たちの力で地域をささえ愛 愛知県 JA愛知東女性部 小山彩さん2025年1月23日
-
旧正月【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第325回2025年1月23日
-
地元産米を毎月お届け 「お米サポート」スタート JAいずみの2025年1月23日
-
定着するか賃金引上げ 2025春闘スタート 鍵は価格転嫁2025年1月23日
-
鳥インフル 米アイオワ州など5州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月23日
-
鳥インフル 英シュロップシャー州、クルイド州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月23日
-
スーパー売り上げ、過去最高 野菜・米の価格影響 「米不足再来」への懸念も2025年1月23日
-
福島県産「あんぽ柿」都内レストランでオリジナルメニュー 24日から提供 JA全農福島2025年1月23日
-
主要病虫害に強い緑茶用新品種「かなえまる」標準作業手順書を公開 農研機構2025年1月23日
-
次世代シーケンサー用いた外来DNA検出法解析ツール「GenEditScan」公開 農研機構2025年1月23日
-
りんご栽培と農業の未来を考える「2025いいづなリンゴフォーラム」開催 長野県飯綱町2025年1月23日