配合飼料800円値上げ シカゴ定期上昇基調で JA全農2016年6月22日
JA全農は、平成28年7~9月期の配合飼料価格を、全国全畜種総平均で、トン当たり約800円値上げすることを決め、6月22日発表した。外国為替は円高傾向にあるが、トウモロコシシカゴ定期・大豆粕価格などの値上がりが背景にある。
飼料情勢をみると、飼料穀物はシカゴ定期が3月には360セント/ブッシェル前後で推移していたが、4月に入ってブラジル産の干ばつによる減産見通しから上昇。5月10日発表の米国農務省の需給見通しで、輸出および国内需要が上方修正され、期末在庫が減ったことから堅調な展開が続き、現在は420セント/ブッシェルとなっている。今後は米国産新穀の作付に影響を与える夏場の受粉期に向けて、天候に左右される相場展開が見込まれる。
大豆粕のシカゴ定期は、3月に300ドル/トン前後で推移していたが、4月に入ってアルゼンチン産大豆の収穫期の長雨で作柄悪化の見通しとなり、急騰した。米国産に輸出需要が集中する見込みから、その後も高騰が続き、5月10日の米国農務省の需給見通しで期末在庫が減少したことから、現在は450ドル/トン台で推移している。一方、国内大豆粕価格は、シカゴ定期の上昇で値上がりする見込み。
海上運賃は現有価格が堅調なことから底堅く推移する見通しとなっている。
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