日本の牛疫ワクチンが世界標準に-農研機構2016年6月28日
農研機構はこのほど日本産牛疫ワクチンがOIE(国際獣疫事務局)で世界標準株として承認されたことを発表した。
牛疫は致死率、感染力とも高く世界中でもっとも恐れられた家畜の伝染病だが、FAO(国連食糧農業機関)とOIEによる撲滅キャンペーンによって2011年に撲滅が宣言された。
農研機構は再発などの不測の事態に備え牛疫に高い感受性を持つ黒毛和牛にも安全に使用できるLA赤穂株を用いた牛疫ワクチンの製造と備蓄を行っている。
LA赤穂株は日本で樹立され実用化したワクチン製造株で長い歴史を持つ。農研機構は全ゲノム配列を決定しOIEマニュアルへの収録を提案していたが、5月のOIE総会で承認された。世界標準株として位置づけが明確化され、今後、牛疫の清浄性の維持に役立てられる。
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