どのニワトリのヒナも雌雄が分かる 農研機構2016年7月29日
農研機構畜産研究部門は7月26日、市販の内視鏡を改良し、ニワトリのヒナの雌雄を簡易に判別できる内視鏡鑑別法を開発し公表した。卵からふ化したばかりのヒナの精巣や卵巣をパソコンの画面に映し出すことで判別する。多種多様な品種のニワトリに対応できる。
養鶏施設などでは、肛門鑑別法や羽毛鑑別法、機械鑑別法などでニワトリのヒナの雌雄を判別している。その中でも羽の長さで判別する羽毛鑑別法が主流だが、これは改良された鳥でないと判別ができないことが課題だった。
今回開発した雛雌雄鑑別用の内視鏡は、(株)AVS製の小動物用内視鏡を改良したもので、ヒナの卵巣や精巣をパソコンの画面で確認して判別していく。
簡単な操作訓練のみで雌雄判別を行うことができ、操作経験を積んで熟練度を高めると、100羽を6~7分程度で、ほぼ100%鑑別することが可能となる。
今後は多種多様なニワトリのヒナの判別に利用が可能になるとして期待されている。
(写真)パソコンの画面に移したヒナの右精巣と左卵巣、雛雌雄鑑別用内視鏡を使ったヒナの雌雄鑑別(内視鏡の先端部分を総排泄腔から直腸内に挿入し、直腸壁から精巣や卵巣を透かしてパソコンなどの画面上に映し出し鑑別を行う)
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