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鳥インフル 厳重警戒を-青森・新潟で4例2016年12月5日

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 11月下旬から確認されている高病原性鳥インフルエンザは12月2日、青森県で2例目となる発生が確認された。これで新潟・青森でそれぞれ2農場、計4例の発生が確認されている。韓国でも多発しており、どの県でも発生する可能性があるとして農水省は厳重な警戒を呼びかけている。

 青森県青森市で11月28日に発生が確認された農場ではアヒル(フランス鴨)約1万8000羽が飼養されていた。すべてのアヒルの殺処分は完了し埋却も実施され、12月2日時点では糞の埋却と家きん舎の消毒を実施している。
 同日、新潟県関川村で確認された農場は採卵鶏約31万羽を飼養しており、12月1日時点では殺処分を完了し埋却作業が実施されている。
 11月30日には同県上越市の採卵鶏約23万羽を飼養する農場で新たに発生が確認された。翌12月1日未明から24時間体制で殺処分を実施している。
 2日までにこの3件の高病原性鳥インフルエンザのウイルスはH5N6亜型があることが確認された。H5N6亜型は今年11月以降、韓国で発生が確認され11月30日時点で82農場245万7000羽が殺処分されている。
 12月2日には青森県青森市で新たに高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認された。11月28日の発生農場から約300mの農場で移動制限区域内にある。アヒル(フランス鴨)約4800羽を飼養している。
 農林水産省は、家きん飼養者に厳重な警戒を呼びかけている。
 点検・確認事項として▽野鳥などの野生動物の家きん舎への侵入を防止できる防鳥ネットなどの設置とその破損、▽家きん舎の壁面の破損や屋根と壁の隙間など、「小型の野生動物が家きん舎の外部から侵入し得る経路がないか、改めて詳細に緊急点検すること」を上げている。
 また、ウイルスを持ち込まないよう衣服と靴の交換や十分な消毒を行うこと、とくに家きん舎が池などの野鳥生息地の近くにある場合は定期的な点検、確認が必要だと強調している。
 さらにこれまで以上に念入りに健康観察を行うこと、死亡家きんが増えたり、元気のない家きんが増えたという異状を見つけたときは「直ちに最寄りの家畜保健衛生所」に連絡することを呼びかけている。

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