香川県で高病原性鳥インフル疑い例 11日再検査2018年1月11日
農林水産省は1月10日、香川県さぬき市の肉用鶏農場で家畜伝染病である高病原性鳥インフルエンザが疑わる事例が簡易検査で確認されたことから、農林水産省鳥インフルエンザ防疫対策本部を開催し今後の対応方針を決めた。ただ、同日に行われた感染が疑われる当該の肉用鶏に対する遺伝子検査では疑似患畜であるかどうかは判定できなかったため11日に再検査する。仮に発生が確認された場合は当該農場の肉用鶏の殺処分など防疫措置が実施される。
疑い事例が発生した農場では肉用鶏約10万羽を飼養している。10日朝に15ある鶏舎のうち1つで55羽が死亡し、死亡羽数が急増したことから農場は香川県東部家畜保健衛生所に通報した。
通報を受け、死亡した肉用鶏にインフルエンザ簡易検査をしたところ、陽性だったことから、遺伝子検査を実施した。農水省は10日夜にも検査結果が判明するとしていたが、疑似患畜であるかどうか判定できなかったため11日に再検査を実施している。
香川県は通報を受けて当該農場に対して移動の自粛を要請し農場への立ち入り検査も実施した。
検査の結果、高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されると、当該農場で飼養されている肉養鶏の殺処分と埋却、農場から半径3km以内の区域を移動制限区域、半径3kmから10km以内の区域を搬出制限区域とするなどの防疫措置を実施する。今回想定される移動制限区域内には8戸の農場で約17万羽が飼養され、搬出制限区域内には20戸で約113万羽が飼養されている。
そのほかの防疫措置としては、発生農場での発生状況確認や、周辺の消毒を強化し、主要道路に消毒ポイントを設置する。
農林水産省や農研機構などの専門家を現地に派遣したり、殺処分などを防疫措置を支援するために「緊急支援チーム」も派遣する。
また、農林水産省は11日午後1時から専門家による「家畜衛生部会家きん疾病小委員会」を開いた。
昨シーズンは全国で野鳥の感染例が100以上確認され、家畜への感染は9道県12農場で発生し167万羽が殺処分された。家畜への感染が確認されされば、昨年3月24日の宮城県、千葉県での発生事例以来となり、初の発生が越年するのは初めてだという。
今シーズンは島根県などで7事例の野鳥への感染が確認されているが、これまでのところ家畜での発生はなく、仮に今回、発生が確認されれば香川県および四国で初の事例となる。
なお、韓国では昨年11月からアヒル10例、鶏1例にH5N6の家畜への感染が確認された。野鳥への感染も8事例あった。
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