BASFが新サイレージ用添加剤「Lupro-Cid NA」を上市2018年7月17日
BASFジャパン(株)は、厳しい条件下でも高品質なサイレージ調整を可能にする新サイレージ用添加剤「Lupro-Cid(ルプロサイド)NA」を上市した。
このLupro-Cid(ルプロサイド)NA」は、ナトリウムで緩衝化した国内初の低刺激性、低腐食性の有機酸製剤だ。有機酸にナトリウムを添加することで、これまで有機酸を使用するうえで懸念されていた金属腐食性と皮膚刺激性を大幅低減することに成功し、酪農従事者の作業の安全性が向上すると同社ではみている。
サイレージの品質は、発酵の過程に大きく左右されるので、良質なサイレージを生産するためには、適切な発酵が必要不可欠だといえる。同剤は、緩衝化されたギ酸とプロピオン酸の混合物でギ酸は酪酸発酵の制御に、プロピオン酸は好気的変敗の要因となるカビおよび酵母の制御にそれぞれ有効だといえる。
梶浦智義同社ニュートリション&ヘルス事業部長は、「乳牛生産性向上には優れた品質にサイレージが必要です。BASFの有機酸は、酪農従事が安全かつ簡単に飼料の品質維持していくうえでお役に立てると考えています」と語るとともに、「BASFの有機酸製品を最大限に活用して頂くことで、日本の酪農の発展に貢献することを目指している」と語った。
日本政府は、2025年までにサイレージを含む国内粗飼料の自給率を100%にひき上げることをしている。しかし、国内142万頭の乳牛のうち約80万頭(約59%)が北海道飼育されている。しかし、北海道は過去数十年間で気温や台風、降雨量が増加し、サイレージの調製・保管が以前に比べると難しくなってきており、どのような環境でも長期間の保存と高い品質を維持でき常用が高まっており、BASFジャパンの今回の上市は、こうした生産現場のニーズに応えていこうとする試みだといえる。
(関連記事)
・殺虫剤インスカリス(R)世界市場で登録取得 BASF(18.06.21)
・バイエルの種子・農薬事業を追加買収 BASF(18.05.07)
・BASF新製品の総売上げは35億ユーロに 日本企業も共同開発(18.03.07)
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2024年7月16日
-
【注意報】イネカメムシ 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年7月16日
-
30年目を迎えたパルシステムの予約登録米【熊野孝文・米マーケット情報】2024年7月16日
-
JA全農、ジェトロ、JFOODOが連携協定 日本産農畜産物の輸出拡大を推進2024年7月16日
-
「雨にも負けず塩にも負けず」環境変動に強いイネを開発 島根大学・赤間一仁教授インタビュー2024年7月16日
-
藤原紀香がMC 新番組「紀香とゆる飲み」YouTubeで配信開始 JAタウン2024年7月16日
-
身の回りの国産大豆商品に注目「国産大豆商品発見コンクール」開催 JA全農2024年7月16日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」鹿児島県で黒酢料理を堪能 JAタウン2024年7月16日
-
【役員人事】ジェイエイフーズおおいた(6月25日付)2024年7月16日
-
【人事異動】ジェイエイフーズおおいた(4月1日付)2024年7月16日
-
日清食品とJA全農「サプライチェーンイノベーション大賞」で優秀賞2024年7月16日
-
自然派Style ミルクの味わいがひろがる「にくきゅうアイスバー」新登場 コープ自然派2024年7月16日
-
熊本県にコメリパワー「山鹿店」28日に新規開店2024年7月16日
-
「いわて農業未来プロジェクト」岩手県産ブランドキャベツ「いわて春みどり」を支援開始2024年7月16日
-
北海道で農業×アルバイト×観光「農WORK(ノウワク)トリップ」開設2024年7月16日
-
水田用除草ロボット「SV01-2025」受注開始 ソルトフラッツ2024年7月16日
-
元気な地域づくりを目指す団体を資金面で応援 助成総額400万円 パルシステム神奈川2024年7月16日
-
環境と未来を学べる体験型イベント 小平と池袋で開催 生活クラブ2024年7月16日
-
ポーランドからの家きん肉等の一時輸入停止を解除 農水省2024年7月16日
-
JAタウンのショップ「ホクレン」北海道産メロンが当たる「野菜BOX」発売2024年7月16日