配合飼料価格1t当たり500円値上げ-JA全農2018年12月26日
JA全農は12月21日に平成31年1-3月期の配合飼料供給価格を30年10-12月期より全国全畜種総平均t当たり約500円値上げすると発表した。
大豆粕価格は値下がりすることが見込まれているが、トウモロコシの相場が値上がりしていることや、為替の円安が要因。改定額は地域別・畜種別・銘柄別に異なる。
JA全農が公表した飼料情勢は以下のとおり。
トウモロコシのシカゴ定期は9月には1ブッシェル3.5ドルで推移していたが、輸出需要が好調なことや、10月11日発表の米国農務省の需給見通しで単収が下方修正されたことなどから上昇し、現在は同3.8ドル台で推移している。米国産トウモロコシは史上2番目の生産量となることがほぼ確定したものの、需要も史上最高が予想されることから相場は底堅く推移すると見込まれている。
大豆粕のシカゴ定期は9月には1t350ドル台で推移していたが、11月8日発表の米国農務省の需給見通しで、大豆輸出が下方修正され期末在庫が大幅に増加したことなどから下落し、現在は同340ドル前後で推移している。
米国から大豆輸出減は米中間の貿易摩擦が原因。国内の大豆粕価格はシカゴ定期の下落で値下がりが見込まれている。
海上運賃は、米国ガルフ・日本間のパナマックス型で8月は1t48ドル前後で推移。その後、中国向けの石炭輸送需要が増えたことや、原油相場が堅調であることなどを受けて10月には同53ドルまで上昇した。
その後、原油価格が下落し、南米産穀物の輸送需要が一段落したことで、現在は同50ドル前後で推移している。今後の海上運賃は、原油相場は軟調なものの、南米産大豆の輸出増加が年明け以降に予想されることから、現行水準で推移すると見込まれている。
外国為替は9月上旬には1ドル111円前後で推移していたが、米国の良好な経済指標により利上げ観測が高まったことから、円安傾向となり、現在は113円前後となっている。今後は、米国の利上げ動向と経済政策などを材料に現行水準での推移が見込まれる。
(関連記事)
・カナダで穀物輸出施設運営会社を設立-JA全農(18.12.14)
・配合飼料1tあたり800円値下げ-JA全農(18.09.25)
・1トンあたり1550円値上げ 7-9月期配合飼料-JA全農(18.06.27)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(118) -改正食料・農業・農村基本法(4)-2024年11月16日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (35) 【防除学習帖】第274回2024年11月16日
-
農薬の正しい使い方(8)【今さら聞けない営農情報】第274回2024年11月16日
-
【特殊報】オリーブにオリーブ立枯病 県内で初めて確認 滋賀県2024年11月15日
-
農業者数・農地面積・生産資材で目標設定を 主食用生産の持続へ政策見直しを JAグループ政策要請①2024年11月15日
-
(410)米国:食の外部化率【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月15日
-
値上げ、ライス減量の一方、お代わり無料続ける店も 米価値上げへ対応さまざま 外食産業2024年11月15日
-
「お米に代わるものはない」 去年より高い新米 スーパーの売り場では2024年11月15日
-
鳥インフル 米オレゴン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月15日
-
「鳥インフル 農水省、ハンガリー2県からの家きん・家きん肉等の輸入を14日付で一時停止」2024年11月15日
-
「鳥インフル 農水省、ハンガリー2県からの家きん・家きん肉等の輸入を13日付で一時停止」2024年11月15日
-
鳥インフル 米ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月15日
-
南魚沼産コシヒカリと紀州みなべ産南高梅「つぶ傑」限定販売 JAみなみ魚沼×トノハタ2024年11月15日
-
東北6県の魅力発信「食べて知って東北応援企画」実施 JAタウン2024年11月15日
-
筋肉の形のパンを無料で「マッスル・ベーカリー」表参道に限定オープン JA全農2024年11月15日
-
「国産りんごフェア」全農直営飲食店舗で21日から開催 JAタウン2024年11月15日
-
農薬出荷数量は3.0%減、農薬出荷金額は0.1%減 2024年農薬年度9月末出荷実績 クロップライフジャパン2024年11月15日
-
かんたん手間いらず!新製品「お米宅配袋」 日本マタイ2024年11月15日
-
北海道・あべ養鶏場「旬のりんごとたまごのぷりん」新発売2024年11月15日
-
日本各地のキウイフルーツが集まる「キウイ博」香川県善通寺市で開催2024年11月15日