肉用牛で出前授業 17農家が15高校で 中央畜産会が動画・CDに2020年4月15日
中央畜産会は昨年11~12月に実施した肉用牛農家による高校での出前授業を紹介するCD(コンパクトディスク)を作製した。新たな担い手として期待される若い人材が学ぶ農業高校を対象に肉用牛経営への就農を促し、理解を得るために行ったもので、肉用牛経営者17人が15校で講師を務めた。
CDに収録された出前授業の3人の肉用牛農家(中央畜産会ホームページから)
CDで公開された出前授業は、講師となった3人の動画を収録。埼玉県の本庄市で繁殖・肥育一貫経営する矢島牧場の久保香代子さん、愛知県半田市で肥育牛400頭の(株)オグリ牧場の小栗道政さん、それに在来種として知られる山口県萩市の見島牛を中心に飼育し、焼き肉レストランやハム・ソーセージの加工にも取り組む(株)みどりや代表の藤井照雄さんが、それぞれ肉用牛経営への思いと農高生への期待を述べている。
久保さんは、農水省職員からの転身組で、農業従事者の高齢化など、農業環境が厳しくなるなかで、「このまま公務員を続けていていいのか」と疑問を感じ、昨年の夏に父親の肉用牛経営を引き継いだ。「女性は農業者の4割を占めている。農業は女性が活躍できる仕事」として、酪農への就農を志望する女子生徒にエールを送る。
小栗さんは、祖父の経営を引き継ぐ〝孫後継ぎ〟当時、牛1頭30万円くらいだったが、祖父が飼育する牛は1000頭で3憶円の経済規模になる。サラリーマンの生涯賃金をはるかに超える農業に惹かれたと言う。農業の価値についてSDGsの観点から、廃棄物の再利用など次世代に環境にやさしい農業を実現しょうという姿勢を評価してくれる人と一緒に農業をやりたい」と呼びかけた。
また生産から加工、販売まで幅広く事業展開する藤井さんは「失敗を恐れずチャレンジし、将来の日本の畜産を背負ってほしい」と話した。なお動画は中央畜産会のホームページからもアクセスできる。
重要な記事
最新の記事
-
日本人と餅【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第331回2025年3月7日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「コメ騒動」の原因と展望~再整理2025年3月7日
-
(425)世界の農業をめぐる大変化(過去60年)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年3月7日
-
「とやまGAP推進大会」に関係者約70人が参加 JA全農とやま2025年3月7日
-
新潟県産チューリップ出荷最盛期を前に「目合わせ会」 JA全農にいがた2025年3月7日
-
新潟空港で春の花と「越後姫」の紹介展示 JA全農にいがた、新潟市2025年3月7日
-
第1回ひるがの高原だいこん杯 だいこんを使った簡単レシピコンテスト JA全農岐阜2025年3月7日
-
【スマート農業の風】(12)ドローン散布とデータ農業2025年3月7日
-
小麦ブランの成分 免疫に働きかける新機能を発見 農研機構×日清製粉2025年3月7日
-
フードロス削減へ 乾燥野菜「野菜を食べる」シリーズ発売 農業総研×NTTアグリ2025年3月7日
-
外食市場調査1月度市場規模は3066億円2019年比94.6% コロナ禍以降で最も回復2025年3月7日
-
45年超の長期連用試験から畑地土壌炭素貯留効果を解明 国際農研2025年3月7日
-
日本赤十字社のプロジェクト「ACTION!防災・減災」に参加 コープみらい2025年3月7日
-
健康増進へ野菜摂取レベルなど競う企業対抗企画 タキイ種苗が優勝2025年3月7日
-
フルーツピークス横浜ポルタ店2周年記念 いちごの超豪華パフェや感謝価格のタルト登場2025年3月7日
-
EVトラックの最適充電マネジメントシステムサービスを提供開始 グリーンコープ生協くまもと2025年3月7日
-
「金芽米」活用で市職員の花粉症予防・改善にチャレンジ 大阪・泉大津市2025年3月7日
-
台湾へのイチゴ輸出を本格化 JAかみましき2025年3月7日
-
道の駅「明治の森・黒磯」で「手塚さんちの長ねぎドレッシング」新発売2025年3月7日
-
鳥インフル 米デラウェア州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年3月7日