放牧牛管理システム「うしみる」をリリースージーアイサプライ2020年6月18日
(株)GISupply(北海道上川郡東川町)は6月15日、放牧牛管理システム「うしみる」をリリースした。
「うしみる」はLoRa通信を利用した放牧牛の遠隔監視システム。放牧で懸念される脱走牛の早期検知、崖からの落下など予期せぬ事故の防止にも役立てることが可能。
「うしみる」の特長は以下の通り。
・放牧された牛をリモート監視可能
目視による広大な牧区に放牧された牛の見回り、監視には多くの時間が必要。「うしみる」では、管理者がどこにいてもクラウドアプリケーションで各放牧牛の現在位置などを確認できる。
離れた牧区にいる放牧牛を目視で確認する時間を大幅に削減することができ、霧などの悪天候により捜索が困難な場合も効率的に目標の牛を発見することが可能。
・輪換放牧における移動が容易
輪換放牧は、連続放牧に比べ放牧牛に均等に草を食べさせることができ、草地の荒廃を防止し放牧効果を高めることができる。一方、牛の移動に大きな労力が必要となる。「うしみる」は、個々の牛の位置情報を地図上にリアルタイムに表示することにより、牛群の移動管理を容易にする。
※首輪の発信機の送信間隔により、位置情報の送信・表示には遅れが生じる。
・脱走牛の早期発見・追跡が容易
牧区を囲む柵は十分な日常点検が行われているが脱柵の不安が残る。「うしみる」は ジオフェンス(地図上で設定した仮想の柵)により、脱走した牛を早期に発見することが可能。
※首輪の発信機からのデータ送信間隔により、脱走後時間が経過してからアラート受信する場合がある。また、LoRa通信圏外では脱走牛は位置表示できない。
・傷病兆候の早期発見に役立つ
放牧牛の死亡は大きな損失。これを避けるため、傷病兆候を早めに発見することが重要となる。しばらく動きがない牛については、アラート設定することで活動量が落ちていることを確認できる。
※首輪にモーションモードの設定が必要。
・目視による発情確認の補助ツールも可
広大な牧区で発情した牛をより分ける際、発情周期・活動量の変化から発情検知をアシストする(機能追加予定)。
・ランニング費用の削減に効果
首輪からの通信方式にLoRaを利用することで、携帯電話網を使う場合に比べ大幅にランニングコストを削減できる。
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