コロナ禍で牛乳類の購入頻度が減少 Jミルク2020年12月21日
(一社)Jミルクは12月18日、「牛乳乳製品に関する食生活動向調査2020」の速報値を公表した。それによると、牛乳類の購入頻度はコロナ禍による外出自粛などの影響で、毎日購入する人が減少したことが分かった。
Jミルクはインターネットを活用した消費者アンケート調査を年1回実施している。今年度は第一次調査として10月30日~11月5日の期間、15~79歳の男女を対象に調査した。サンプル数は1万500人。
今回の調査では、牛乳の購入頻度を「毎日」と「週4~5回」と回答した人が11.9%と昨年より1.8%減少した。これはコロナ禍による外出自粛やまとめ買いの影響などで毎日牛乳を購入する層が減少したことが考えられる。また、「週2~3回」から「月1回」と答えた人が57.6%と昨年より1.4%減少した。購入しないを含む「月1回未満」は30.5%と3.2%増えた。
牛乳類の1回あたりの購入量は、コロナ禍による買い物回数の減少と大量買いの影響で「2リットル程度」以上で増加。年代別では2リットル以上の購入で、男女ともに15~19歳が他の世代に比べ購入量が多い傾向となった。
牛乳を飲むべきではないと思う理由
「牛乳を飲むべきではないと思う」という設問では、「そう思う」と答えた人は昨年と同水準の17.6%で男女問わず若い世代にこの意識が強いことがわかった。一方で「全く思わない」は41.1%で昨年度より4.4%増加した。
牛乳を飲むべきではないと思う理由については、「お腹の調子が悪くなる」が31.9%で最も多く、次いで「美味しくない」20.6%、「匂いが苦手」17.8%と続く。その中でも「美味しくない」が昨年に比べ5.9%増加し、体質や嗜好で牛乳が苦手な人も増加傾向がみられた。
また、コロナ禍で牛乳の飲用機会が増えていない理由については、「太りすぎを防ぐため」が23.3%を占めたほか、「家計の悪化(商品が高価)」「すっきりとした味を好むようになった」「効果が実感できない」などの理由が起因していると分析。また、生乳の廃棄問題が解消されたという回答も、わずかながら牛乳の飲用減少に影響しているとした。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日