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神奈川に地鶏の名産「丹沢滋黒軍鶏」を 清川村に「山路ファーム」設立2021年4月5日

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神奈川県を中心に給食・弁当事業を展開する(株)山路フードシステムは、こだわりの育成鶏舎「山路ファーム」を設立。時期やルートに品質を左右されない方法として、自らが生産者になり、料理人による食材品質にこだわった、畜産加工販売サービス一体型の6次産業化モデルに挑戦する。

かながわ鶏の「丹沢滋黒軍鶏」かながわ鶏の「丹沢滋黒軍鶏」

山路ファームは、神奈川県西部にある清川村に設立。丹沢山系のブナ林によって生まれる清らかな水や、豊かな自然環境は鶏にとって最高の環境を選んだ。この自然を活かしながら、神奈川県独自の新しい名産品を作ろうとこの土地で地鶏生産事業を始め、新しい地鶏ブランド「丹沢滋黒軍鶏」を立ち上げた。将来的には事業を拡大することで、過疎が進む清川村の雇用問題を解決することをめざしている。

丹沢滋黒軍鶏は「かながわ鶏」という神奈川県独自の地鶏品種で、軍鶏らしい肉のしなやかな弾力性と、赤身肉のような後を引く旨みが特長。現在では認知度が低く、生産方法も確立していない「かながわ鶏」を丹沢滋黒軍鶏の認知拡大により、全国でのブランド認知向上をめざす。

山路ファームでは、最高の品質・味を実現するため、「鶏ファースト」で育成。抗生物質を与えるのが一般的だが、完全無投薬で飼育し、エサには米ぬか、とうもろこしを中心にした自家製の発酵飼料に、三浦半島のミネラル豊富なひじきを加えて与え、飲み水には丹沢山系からくみ上げた天然地下水を与るなど鶏を健康に成育することにこだわっている。

鶏舎内では1平方メートルあたり4羽以下とし、羽を十分に伸ばせるスペースで平飼い。アニマルウェルフェアの考えから、足などに怪我を負った鶏は、他の鶏と隔離し補強ベッドに乗せて餌を食べさせるなど、鶏に寄り添う成育を心がけている。

丹沢滋黒軍鶏は山路ファームが運営する神奈川県宮ケ瀬町の宮ケ瀬湖畔園地内で「Cafe WILD CHICKEN(カフェ ワイルドチキン)」で食べられる。親子丼、鶏塩ラーメンを中心に丹沢滋黒軍鶏の"ほんものの味"を味わえると観光客などから好評だ。

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