放牧牛管理システム「うしみる」レンタルプラン新登場 GISupply2021年4月16日
(株)GISupply(ジーアイサプライ)は4月15日、放牧牛管理システム「うしみる」機器をレンタル利用できる「レンタルプラン」サービスの提供を開始した。
「うしみる」はLoRa通信を利用した、遠隔で放牧牛を監視するシステム。
放牧で懸念される脱走牛を早期検知し、崖からの落下など予期せぬ事故の防止にも役立つ。
「うしみる」は管理者がどこにいても、クラウドアプリで各放牧牛の現在位置などを確認可能。離れた牧区にいる放牧牛を目視で確認する時間を大幅に削減できる。北海道の公共牧場などでは5月に各農家から牛たちが入牧。月齢別に牧区が割り当てられるケースも多く、必ずしも同じ農家からの牛が一緒の牧区になるとは限らない。月齢の浅い牛にとっては、初めての優劣関係が牛群内で形成されることから、「うしみる」は月齢の浅い牛の親和行動や敵対行動をリモートで監視するのにも有効。
「うしみる」の特徴
輪換放牧では連続放牧に比べ放牧牛にムラなく草を食べさせられ、草地の荒廃を防止し放牧効果を高めることができる。一方、牛の移動に大きな労力を要するが、「うしみる」は個々の牛の位置情報を地図上に表示することで、牛の移動漏れがないかの確認が容易になる。また、広大な牧区で霧など悪天候時に、数百頭の放牧牛の中から目視だけで特定の牛を捜索する事は容易ではないが、放牧牛の位置情報を地図に表示し、効率的に目標の牛を発見できる。
この他、ジオフェンス(アプリケーション上で設定した仮想の柵 ) により、脱柵した牛を早期に検知し管理者へアラートを通知。また、しばらく動きがない牛については活動量が落ちていることを検知して管理者へアラートを通知する機能もある。さらに、草地管理に最適で、放牧牛の位置情報履歴から牧区内のどのあたりで行動(採食)していたかが判る。また、今後は、発情周期・活動量の変化から発情検知をアシストする機能を実装予定。
レンタルプラン(北海道内向け)は、月額利用料が100~299頭で一頭あたり3300円、同300~499頭で3025円、同500頭で2750円。価格は税込。
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