家畜監視の市場規模 2026年に23億米ドル到達を予想2021年4月22日
(株)グローバルインフォメーションは4月20、市場調査レポート「家畜監視の世界市場・COVID-19の影響 (~2026年):提供区分・家畜区分・用途 (搾乳・給餌・繁殖・行動監視&制御)・農場規模・用途・地域別」 (MarketsandMarkets) を発売した。
家畜監視の市場規模 2026年に23億米ドル到達を予想
同レポートでは、家畜監視の市場規模は、2021年の14億米ドルから年平均成長率(CAGR)10.4%で成長し、2026年には23億米ドルに達すると予想。市場の成長を促進する主な要因は、家畜の監視と病気の検出、酪農家によるIoTとAIの導入の増加、家畜監視管理産業に関連する大幅なコスト削減など。酪農家の増加にともなう牛の頭数の増加、発展途上国における家畜監視技術の導入なども、コロナ禍で家畜監視の強い需要を生み出している。
牽引要因:家畜監視と疾病検知への関心の高まり
酪農家は、センサー技術を利用することで、家畜の病気を検知し、直ちに治療に向けた行動を起こすことができる。センシング技術や管理技術の導入により、家畜の監視にかかるコストを削減できるようになった。畜産業にスマートテクノロジーを導入することで、家畜の健康状態や、摂食行動、餌や水の質、バイオセキュリティ、衛生レベルなど、一般的な行動に関連するデータをリアルタイムに収集し、家畜の位置を追跡できる。さらに、コネクテッドソリューションにより、メタンなどの有害ガスを排出せずに酪農環境を向上させ、同時に家畜の健康を確保する。
抑制要因:酪農家のスキルや技術の低さ
家畜監視ソリューションは、膨大なデータを生成するが、その処理や理解は困難な作業。さらに、こうした技術に対する酪農家の認識の低さも、市場の成長を妨げる要因となっている。酪農場の自動化にかかるコストが高いこと、酪農家に技術的な知識がないこと、スキルや技術の理解度が低いために新しい技術の導入に消極的であることなど、さまざまな要因で、畜産現場での技術の導入はあまり進んでいない。
市場機会:酪農家と牛の頭数の増加
酪農はここ数年、世界的に大きな成長を遂げている。乳牛数の増加は、世界的な乳製品の需要増加によるもの。2010年から2015年にかけて、バター、チーズ、凝乳、ホエイ、ヨーグルトなどの乳製品の需要が大幅に増加した。酪農場の牛の群れが大きくなると、人力による群れの管理が難しくなる。家畜監視ソリューションは、牛の群れの追跡と管理に使えることで、需要を牽引している。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】モモほ場で「モモ果実赤点病」県内で初めて確認 愛知県2024年12月27日
-
【特殊報】ブドウにシタベニハゴロモ 県内の果樹園地で初めて確認 富山県2024年12月27日
-
【注意報】かぼちゃにアブラムシ類 八重山地域で多発 沖縄県2024年12月27日
-
米輸入めぐるウルグアイ・ラウンド(UR)交渉 過度な秘密主義に閣僚も「恥」 1993年外交文書公開2024年12月27日
-
1月の野菜生育状況 さといも以外の価格 平年を上回る見込み 農水省2024年12月27日
-
(416)「温故知新」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年12月27日
-
東京23区の12月の消費者物価 生鮮食品の前年同月比は2桁増2024年12月27日
-
JA全農あきたがスマート農業研修会 農機・担い手合同は初2024年12月27日
-
【農協時論】石破新政権へ期待と懸念 地方創生自任し民主的な議論を 今尾和實・協同組合懇話会代表委員2024年12月27日
-
ブランドかんきつ「大将季」登場 銀座三越で「鹿児島の実り」開催 JA全農2024年12月27日
-
「鹿児島県産 和牛とお米のフェア」東京・大阪の飲食店舗で開催 JA全農2024年12月27日
-
【世界の食料・協同組合は今】化石補助金に対する問題意識(1)循環型社会 日本が先導を 農中総研・藤島義之氏2024年12月27日
-
【世界の食料・協同組合は今】化石補助金に対する問題意識(2)化石資源補助削減が急務に 農中総研・藤島義之氏2024年12月27日
-
【人事異動】日本農産工業(2025年4月1日付)2024年12月27日
-
TNFDを始める企業必見 農林中金・農中総研と共同セミナー開催 八千代エンジニヤリング2024年12月27日
-
「産直白書2024年版」刊行 記録的な猛暑で農業の難しさが顕著に 農業総研2024年12月27日
-
農林中金 医療メーカーのニプロとソーシャル・ローン契約 10団体とシンジケート団2024年12月27日
-
協同組合振興研究議員連盟に国会決議を要請 IYC全国実行委員会2024年12月27日
-
2025国際協同組合年全国実行委員会がSNSで情報発信2024年12月27日
-
インターナルカーボンプライシング導入 井関農機2024年12月27日