持続可能な農業放牧から学ぶセミナー実施 NZ北海道酪農協力プロジェクト2021年5月7日
ニュージーランド政府、フォンテラジャパン、ファームエイジが主体となるニュージーランド北海道酪農協力プロジェクトは4月21日、放牧酪農に関するセミナー「放牧酪農WEBセミナー Vol.02」を開催した。
90分間のセミナーには酪農家、関係団体など、北海道と全国から約60人が参加。ニュージーランドにおける子牛の育成と管理方法をメインに、ニュージーランドのコンサルタントからアドバイスとディスカッションが行われた。
セミナーでは、ニュージーランドで500頭規模の牧場を経営する酪農家のダンカンさんは「ニュージーランド酪農家による子牛・育成管理方法」を公開。ダンカンさんの牧場では、130頭の子牛を従業員3人で育て、死亡する個体はほとんどゼロ。一方、日本では子牛の死亡率が約5%という中、最低限の人数で最大限の収益を上げる経営の実現方法がポイントとなった。ダンカンさんの牧場では、(1)季節分娩を最大限に活用、(2)衛生管理を徹底、(3)しっかりと初乳給与を行う、(4)ルーメンの発達を促進させる、(5)体重測定を行って数値で管理の5点を徹底しているという。
このほか、ディスカッションでは、「子牛の飼養管理」について北海道足寄町にある、ありがとう牧場の吉川さんと、同天塩町の高原牧場の高原さんが発信し、質疑応答が行われた。
子牛管理の重要点と初乳給与、飼料管理、データ管理についてコンサルタントのキース・ベタリッジ氏は「ダンカンさんの話にもあったように放牧草は一番安い餌になる。収益を上げるにはこれをどう活用するかがポイントになる。さらに放牧草の成長と牛の飼養管理をどのようにマッチさせていくかが重要。日本でも季節分娩を行うことで放牧のパフォーマンスを上げる可能性があるのではないか」と話した。また、ニュージーランドではコントラクトという、牛を預託できる公共牧場のような個人経営の牧場では必ず、子牛のオーナーと体重に関して契約し、牧場に戻すときの契約を結んでいる。日本ではこうした契約を行う公共牧場は少ないが、「より良い牛づくりを行う取り組みができるようになると、日本の酪農も変わってくるのではないか」とまとめた。
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