牛用スマート首輪タグの市場規模 2027年に5億1380万米ドル到達予測2021年5月27日
株式会社グローバルインフォメーションは5月25日、市場調査レポート「牛用スマート首輪タグの世界市場:将来予測 (2027年まで)、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の影響、製品種類別 (GPSベース、無線ベースなど)・用途別 (追跡、トレーニングなど)・地域別の分析」(The Insight Partners)を発売した。
牛用スマート首輪タグの市場規模は、2019年の2億4310万米ドルから年平均成長率(CAGR)10.9%で成長し、2027年には5億1380万米ドルに達すると予測。2019年の市場シェアは、欧州が圧倒的に多く、次いで北米、アジア太平洋地域となっている。畜産業界にIoT(モノのインターネット)技術が導入されたことで、酪農家は家畜を管理するための新しいソリューションを手に入れた。
家畜の活動をリアルタイムで監視し、自動給餌システムや健康管理装置などの新しいスマートテクノロジーを導入することで、酪農家の収益率が向上。牛用スマート首輪タグを装着したことによるコスト削減効果は、市場成長の重要な要因の一つで、酪農家や牧場主は、牛の現在位置を特定し、行動を監視するためにスマート首輪タグを採用している。
新型コロナウイルスの牛用スマート首輪タグ市場への影響
業界レベルでは、スマート首輪タグの需要は、新型コロナウイルスにより大きな影響を受けた。固定投資、個人消費、産業活動は減少し、2020年第1四半期と第2四半期において、各国のスマート首輪タグの需要の伸びを妨げ、各国政府が実施した事業活動の抑制により、需要のすべての要素に影響が及んだ。輸出や設備投資の減少も、牛用スマート首輪タグ市場にマイナスの影響を与えている。
酪農分野での需要拡大
食糧農業機関によると、2050年までに世界の総人口は約98億人に達すると予想されており、増え続ける人口を養うために、農家は現在の生産量の70%以上の食料を生産する必要がある。同様に、乳製品の需要も急増するため、酪農家にとっては大きな成長機会となる。酪農家は、酪農経営を強化するために、精密畜産システムなどの新しい方法を採用している。精密畜産システムは、酪農家のためのリアルタイムモニタリング管理ツールで、個体レベルの牛の行動に関する情報をタイムリーに酪農家に提供。何か問題が発生した場合、農家が即座に行動するのに役立つ。精密農業システムは、牛に取り付けられたスマート首輪タグに組み込まれており、牛が機械のゲートに到達すると、ロボット搾乳機に信号を送信する。イギリスでは、2019年4月、Agricultural Engineering Precision Innovation Centreで、約50頭の牛に5Gスマート首輪タグを装着し、搾乳作業の自動化を実現。これらの首輪はロボット搾乳機に接続されており、牛が機械のゲートに到達すると、搾乳作業を開始するよう信号を発信する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日