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アブ捕獲器「アブキャップ」が進化 新商品を発売 ファームエイジ2021年6月14日

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持続可能な農業「放牧」を推進するファームエイジ株式会社(北海道石狩郡当別町)は、次世代型アブ捕獲器「アブキャップ」をより効果的に利用するための新商品「いたずら防止セット」などの販売を開始。ユーザーの声を踏まえて開発された新商品で、現場での不安解消や作業の効率化により、放牧に取り組む生産者の増加や、モチベーションのアップを見込んでいる。

「アブキャップ」を設置した放牧場「アブキャップ」を設置した放牧場

アブは血を吸うことから「吸血性害虫」と呼ばれるが、家畜を襲うことが目的ではなく、血を吸うことで、メスが卵を作るためのタンパク源になるとされている。家畜への被害として、(1)吸血などによる直接害(小型家畜や弱小家畜の失血、皮膚炎の発症)、(2)寄生行動に伴うストレスの発現(寄生や吸血に伴う痛み・イライラなど)、(3)感染症の媒介(アブ類:フィラリア症・トリパノゾーマ・牛白血病)が挙げられる。特に放牧酪農では、牛が十分な摂食・休息ができず、産乳量の低下などに繋がることから、酪農経営全体に影響を与えることが懸念されている。

同製品はアブが温度の高いものへ近づいていく習性を利用。日光で熱を帯びたバルーン部に乗ってきたアブは、血を吸おうとバルーンの上を歩きまわり、次第に上に上がっていく。上部にある筒は、アブが一度入ったら出れない仕組みになっており、これにより薬品や電気を使うことなくアブを駆除することができる。

販売当初は、酪農家や肉牛農家がメインだったが、次第にSNS上での口コミなどから評判を得て、大規模な公共牧場でも導入されている。2016年から販売を始め、4月現在で3000台以上が全国の農場で導入されている。

北海道十勝管内にある公共牧場で、2016年から実施している効果試験によると、アブキャップを設置した結果、アブの捕獲数が年々減少。試験開始当初と比較して、1/6までに減少した。この結果から、アブキャップを長期間利用することで、農場におけるアブ被害を最小限に抑えることができる可能性が示唆された。

新商品の家畜の「いたずら防止セット」は、現場の課題解決をする3つのサービスを開発。アブキャップの周囲に家畜が触れないよう電気柵を設置することで、家畜のいたずらによる破損を防ぐことができるほか、パーツ販売を充実させることで、「一部分だけが破損してしまった」「予備でもう一つ欲しい」など、交換部品を求める声に応える。また、コンクリートなどの固い地盤でも設置できるよう、スタンドをコンクリート用アンカーを打ち込んだ上にアブキャップを差し込めるように改善している。

最近は家畜のアブ対策だけでなく、ゴルフ場やキャンプ場などの観光施設での導入事例も増加しており、同社はアブキャップを通じて、持続可能な農業である「放牧」が、一般にも認識されるきっかけづくりとして取り組んでいる。

アブキャップの仕組みアブキャップの仕組み

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