持続可能な「放牧」の普及へ テストベッドファーム構想発表 ファームエイジ2021年8月19日
持続可能な農業としての「放牧」を普及する総合ソリューションを展開するファームエイジ(北海道石狩郡当別町)は8月18日、ニュージーランド貿易経済促進庁との共同プロジェクトとして、同社敷地内に隣接する自社農場(デモファーム)をフィールドとした試「テストベッドファーム構想」(試験用テスト牧場)を発表した。
テストベッドファーム構想(試験用テスト牧場)
同構想は、日本とニュージーランド企業のアグリテックビジネスの事例を自社農場で試験を行い、北海道道内各エリアのモデル農場で実践し、地域に情報を共有。放牧を活用して持続可能な地域社会の創出とカーボンニュートラル社会に向けた取り組みを、農業とアグリテックの融合で実現する。
同社は、自社農場を実践的な場として提供することで、実証化テスト、国内外のアグリテックビジネスモデル化を支援。技術交流の場を提供することで、参画企業はローカルな情報を得られ、農業者が抱える課題を解決していく。放牧実践牧場(モデルファーム)が行わわれる約10ヘクタールの自社農場は、四方が山に囲まれており、シカやキツネなど野生動物も度々現れ、冬は2メートル近い積雪がある。かなりハードな試験環境で、全道各地ので現場にあった試験が行われる。
ニュージーランドの企業側には、より地域の環境にあったサービスや提案方法が見出され、日本企業側には、より納得感のあるパートナーの獲得などのメリットが見込まれる。さらに、取り組みは情報としても蓄積されるため、プロジェクトメンバーにフィードバックすることで改善が加速され、より多くの地域課題の解決につながる。
同社は35年にわたって、日本に放牧を普及させるため、ニュージーランドからさまざまな技術や製品を取り入れ、実証のため自社農場での試験を繰り返しながら、日本に合った形を模索・提案。その中で、アグリテックの普及には、「農場の課題解決に沿った実践的な提案」と「商品やサービスを超えた様々な取り組み」を行うことが必要不可欠としており、ニュージーランドのアグリテック導入の先駆けとして、今回の構想に取り組んでいく。
重要な記事
最新の記事
-
地方みらい共創研究会を設置 農水省2024年12月26日
-
紅葉期のインバウンド、過去最高 旅館・ホテルの業績もV字回復 米需要押し上げ要因にも2024年12月26日
-
キャベツ、レタス、はくさい 「野菜の高値、年明けも」と農水省 12月の低温も影響2024年12月26日
-
米農家の「時給」、23年は97円 農水省・農業経営統計調査から試算 深刻な実態続く2024年12月26日
-
耳開げ、正月、小正月【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第322回2024年12月26日
-
年末商戦の締めくくりは梅【花づくりの現場から 宇田明】第50回2024年12月26日
-
リジェネラティブ農業 テーラーメイド化軸に 「健全な土」から バイエルクロップサイエンス・大島美紀社長に聞く(1)2024年12月26日
-
リジェネラティブ農業 テーラーメイド化軸に 「健全な土」から バイエルクロップサイエンス・大島美紀社長に聞く(2)2024年12月26日
-
【役員人事】石原産業(2025年1月1日付)2024年12月26日
-
JA共済「全国小・中学生書道・交通安全ポスターコンクール」入賞者決定2024年12月26日
-
こども食堂やフードバンクに農畜産物 富山、三重、秋田のJA 地産地消促進で社会貢献、食育も2024年12月26日
-
「年末年始のなす消費拡大フェア」熊本・福岡の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年12月26日
-
2025国際協同組合年に賛同する個人・団体の名簿を公開 全国実行委員会2024年12月26日
-
グテーレス国連事務総長の国際協同組合年に向けたビデオメッセージを公開 全国実行委員会2024年12月26日
-
国際協同組合年全国実行委員会が代表・副代表の年始あいさつ動画を提供2024年12月26日
-
福島県産ブランド米「福,笑い」WEBショートフィルム「おじいちゃん篇」公開2024年12月26日
-
過去最多の出店数 知多半島農業マルシェ「にこもぐ」27日に開催 愛知県半田市2024年12月26日
-
2024年度研修No.14「日射比例式灌水システム作成実習」開催 千葉大学植物工場研究会2024年12月26日
-
「日本酒イベントカレンダー20254年1月版」発表 日本酒造組合中央会2024年12月26日
-
適用拡大情報 殺菌剤「ベルクート水和剤」 日本曹達2024年12月26日