アニマルヘルス分野で戦略的提携を発表 ベーリンガーインゲルハイム×Invetx社2021年10月8日
アニマルヘルス分野のベーリンガーインゲルハイムとボストンを拠点にアニマルヘルス分野でタンパク質ベースの治療薬を開発するInvetx社は、治療が想定される動物の幅広い疾病を対象に、新しい動物用医薬品の創薬、開発、商品化に向けた提携を発表した。
両社は、治療が想定される動物の幅広い疾病を対象に、動物種別の新規モノクローナル抗体(mAb)を用いたバイオ医薬品を開発する提携契約を締結。まずは犬と猫に重点を置いて取り組む。対象となる疾病領域について、Invetx社は独自のプラットフォームによりベストインクラスの医薬品候補を創薬および最適化。ベーリンガーインゲルハイムは、これらの治療薬の臨床面および薬事面の開発と上市を担当する。
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスのグローバルイノベーション責任者のEric Haaksma氏は「Invetx社は、最先端の創薬プラットフォーム、最適化技術、抗体に関する専門知識を有しており、今回の提携となった。両社が協力し、イノベーションを活用して、アニマルヘルスを向上させる画期的な科学的躍進を発見するべく取り組んでいく」とコメントしている。
モノクローナル抗体は、ヒトではさまざまな疾患の治療に使用。免疫療法として、モノクローナル抗体を使って、特定の細胞またはタンパク質に単一特異的に結合させ、細胞を攻撃する身体の自然な反応を活用するもので、この技術をアニマルヘルス分野で活用することで、アンメットニーズに対応する可能性の創出につながる。
Invetx社は、動物用バイオ医薬品の新たなスタンダードとなりうる、創薬 - 製品開発 - 商業生産までの一貫したプラットフォームを持つ。ヒューマンバイオテクノロジー分野で検証済みの技術を活用して獣医学向けに最適化することにより、Invetx社は、動物の重篤な慢性疾患を治療する幅広い標的に対して特定された抗体を生み出すことが期待できる。
Invetx社CEOのJuergen Horn氏は、「このプログラムは、当社独自のポートフォリオを補完し、動物向けにベストインクラスの新しい革新的治療薬を生み出す、リーダーとしての当社の地位を強化するもの」と話している。
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