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【年頭あいさつ2022】西尾啓治 雪印メグミルク株式会社 代表取締役社長2022年1月3日

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西尾啓治 雪印メグミルク株式会社 代表取締役社長西尾啓治
雪印メグミルク株式会社
代表取締役社長

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

旧年中は、多大なご支援、お引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。

新年を迎えるにあたりご挨拶を申し上げます。

一昨年から続く新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、わが国経済は、依然として厳しい状況にあり、国内外の感染症の動向やサプライチェーンへの影響などにより、先行きは不透明な状況が続いています。また、食品業界においては、外食需要の回復の遅れや原油・原材料価格の高騰、円安の影響などが課題となっています。しかしながら、ワクチン接種等の対策促進により、外食・イベント等停滞していた社会・経済活動が漸進的に再開され、景気の持ち直しが期待されるなど、緊急事態宣言が解除されて以降は、明るい兆しも見えはじめました。

このような環境下、「食シーン」「購入チャネル」などに関する消費者行動が、コロナ前とは異なる様態に変化しており、私ども乳業メーカーは、商品供給の使命とともに、コロナ禍における消費構造の変化に対応することが求められています。弊社グループは、これらの社会の変化、消費者の需要の変化を「新しい需要創造」への機会と捉えております。

弊社は、企業理念に基づいてグループによるCSR経営を一層進めることで様々な社会課題に対処し、持続可能な社会の発展に貢献するため、昨年6月1日、基本的な考え方として「雪印メグミルクグループ 企業行動憲章」を改めて制定しました。弊社グループの創業者達は、「酪農は大地の力を豊かにし、その豊かな大地から生み出された牛乳・乳製品は、最高の栄養食品として、健やかな精神と強靭な身体を育む。」という崇高な理想「健土健民」を掲げ出発しました。創業から間もなく100年を迎える弊社グループは、その歴史とともに受け継がれてきたサステナブルな精神である「健土健民」を原点に、具体的な行動により、持続可能な社会の構築を目指したいと考えております。

また、弊社グループは2018年に特定したCSR重要課題(マテリアリティ)に関しての取り組みを強化しております。経済的価値と社会的価値の両立を求めていくことを趣旨としており、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)への貢献にも資するものと考えております。重要課題の1つである「乳(ミルク)による食と健康への貢献」に関しては、超高齢社会において弊社が持つ機能性素材やノウハウなどを活用して、健康寿命延伸のための様々な商品・サービスを提供し、ミルクの持つ力を最大限に引き出すための商品開発に力を注ぐことで、お客様の健康に寄与していきたいと考えております。その事業戦略の基盤となる「ものづくり」の新たな施策として、現在のミルクサイエンス研究所(埼玉県)の開発施設を、2022年に「イノベーションセンター(仮称)」としてリニューアルいたします。これまで点在化していた研究施設を、この「イノベーションセンター」に集中させ、引き続き「ものづくり」の強化と新たな価値創造を進めてまいります。

2022年度は、弊社グループの「グループ中期経営計画 2022」の最終年度です。計画の3つの戦略の柱である、「生産性改革の推進」、「事業構造改革の断行」、「生産体制進化の本格始動」に基づき、「4つの事業分野における収益基盤の確立」を実現するべく取り組んでまいります。本年も一層のご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

末筆ではございますが、皆様の益々のご発展とご多幸を祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。

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