「第43回食品産業優良企業等表彰」で最高賞・農林水産大臣賞を受賞 秋川牧園2022年3月8日
鶏肉・たまごを中心に、生産・加工・流通まで自社で一貫して手がける秋川牧園(山口県山口市)は、「第43回食品産業優良企業等表彰」で最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。
農林水産大臣賞を受賞した秋川牧園の秋川社長
同社は、現会長の秋川実氏が、鶏卵事業から始め、"1個の卵から健康に"という想いで、安心・安全な食べ物づくりを目指して生産を行ってきた。創業から50年を迎える節目の今年、これまでの事業の成果を集約し、同表彰に応募したところ、食品産業部門・経営革新タイプの経営の近代化・合理化・生産性向上において最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。
受賞理由としては、安全・安心な食の提供のため、ポストハーベストフリー(無農薬)コーンの輸入ルート開発や世界に先駆けて若鶏の無投薬飼育を確立したことや、鶏肉・鶏卵にとどまらず、多岐にわたる品目の生産、加工、流通を自社で一貫して行い、卸売だけでなく、自社会員制度による直接販売も行っていること。また、従業員一人一人が経営者として参画できる「経営参加制度(持ち株会)」を作り、主体性を持った職場づくりを行っていることが評価。さらに、地域循環の仕組みと多収穫技術の確立に向けて、地域生産者と連携した「秋川牧園と24の生産者グループ」を構築し、鶏糞堆肥の無償提供、飼料用米の全量買取り、農研機構と連携した技術・生産力の向上等に取り組んでいることなどが評価された。
3月2日に東京・学士会館(東京都千代田区)で行われた授賞式では、同社の秋川正社長が受賞者を代表して謝辞を述べ、「私たち食品産業に携わる者のミッションとは、安全で、美味しく、健康づくりに貢献するよい食をつくり、届けることで、人の人生や暮らしのクオリティを向上させていくこと。CO2の削減、地域の未利用資源の活用、美味しさをさらに極めつつ、健康づくりにも役立つ商品開発など、持続可能で真に豊かな社会や暮らしづくりに向けて、私たち食に携わる者には、多くのチャンスがある。表彰という形で、改めてスポットライトを当てていたき、これからもまたますます頑張ろうと、元気をたくさんいただくことができました」と話した。
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