「帰還困難区域の牛たち~被ばく牛と生きる」公開シンポジウム開催2022年5月11日
(一社)原発事故被災動物と環境研究会は5月28日、「帰還困難区域の牛たち~被ばく牛と生きる~」公開シンポジウムを東京大学農学部内の東京大学弥生講堂で開催する。
2011年3月の福島第一原子力発電所の事故後、原発から半径20キロの警戒区域内の牛は、農家の同意の下で安楽死処分が進められたが、科学的根拠もなく処分される牛を前に処分に同意できず、牛を飼い続けることを選択する農家があった。
農家自身も避難生活を送る中、牛の飼料調達も困難で獣医師も呼べない環境で牛を飼育する状況だったが、日本獣医師会の支援で、牛の飼育農家と大学の研究者らが参加して「原発事故被災動物と環境研究会」が発足。同研究会は被災地の畜産農家と協力し、牛のQOL(生活の質)を向上する取り組みや、低線量率長期被ばくの影響、畜産物の安全に関する研究を続けてきた。
原発事故から11年余りが経過して除染や復興が進む一方、帰還困難区域では、牛の飼育農家の苦難も続く中、同シンポジウムでは当時の被災地の状況と畜産農家の苦悩を広く伝えるドキュメンタリー映画「被ばく牛と生きる」を上映。また、同研究会の活動の一部を紹介し、被災地の畜産に対する理解を広める。
◎公開シンポジウム開催概要
開催日時:5月28日、開場13:00、開催13:30~16:30
会場:東京大学弥生講堂(東京都文京区弥生1-1-1東京大学農学部内)
<プログラム>
第一部:映画「被ばく牛と生きる」上映会/松原保監督講演会
第二部:原発事故被災動物と環境研究会の活動成果
1.環境汚染と外部被曝線量評価(北里大学 夏掘雅宏氏)
2.血液によるDNA損傷評価(岩手大学 佐藤至氏)
3.長期低線量被ばくがウシの甲状腺へ与える影響(東京大学 村田幸久氏)
4.甲状腺の病理学的評価(岩手大学 佐々木淳氏)
参加費:無料・事前申込制(最大受付人数80人・先着順で締切)
参加申し込み:QRコードでフォームから。または、メール(office@aen.jp)から。件名は「シンポジウム申込」とし、参加者全員の氏名と代表者の連絡先を明記。※シンポジウム参加希望者は5月19日までに申込みを。
重要な記事
最新の記事
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(2)病理検査で家畜を守る 研究開発室 中村素直さん2025年9月17日
-
9月最需要期の生乳需給 北海道増産で混乱回避2025年9月17日
-
営農指導員 経営分析でスキルアップ JA上伊那【JA営農・経済フォーラム】(2)2025年9月17日
-
能登に一度は行きまっし 【小松泰信・地方の眼力】2025年9月17日
-
【石破首相退陣に思う】しがらみ断ち切るには野党と協力を 日本維新の会 池畑浩太朗衆議院議員2025年9月17日
-
米価 5kg4000円台に 13週ぶり2025年9月17日
-
飼料用米、WCS用稲、飼料作物の生産・利用に関するアンケート実施 農水省2025年9月17日
-
「第11回全国小学生一輪車大会」に協賛「ニッポンの食」で応援 JA全農2025年9月17日
-
みやぎの新米販売開始セレモニー プレゼントキャンペーンも実施 JA全農みやぎ2025年9月17日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」ダイニング札幌ステラプレイスで北海道産食材の料理を堪能 JAタウン2025年9月17日
-
JAグループ「実りの秋!国消国産 JA直売所キャンペーン2025」10月スタート2025年9月17日
-
【消費者の目・花ちゃん】スマホ置く余裕を2025年9月17日
-
日越農業協力対話官民フォーラムに参加 農業環境研究所と覚書を締結 Green Carbon2025年9月17日
-
安全性検査クリアの農業機械 1機種8型式を公表 農研機構2025年9月17日
-
生乳によるまろやかな味わい「農協 生乳たっぷり」コーヒーミルクといちごミルク新発売 協同乳業2025年9月17日
-
【役員人事】マルトモ(10月1日付)2025年9月17日
-
無人自動運転コンバイン、農業食料工学会「開発特別賞」を受賞 クボタ2025年9月17日
-
厄介な雑草に対処 栽培アシストAIに「雑草画像診断」追加 AgriweB2025年9月17日
-
「果房 メロンとロマン」秋の新作パフェ&デリパフェが登場 青森県つがる市2025年9月17日
-
木南晴夏セレクト冷凍パンも販売「パンフェス in ららぽーと横浜2025」に初出店 パンフォーユー2025年9月17日