牛乳類販売低調続く 前年比92.9% Jミルク2022年5月27日
Jミルクが5月26日に公表した需給短信によると依然として牛乳類の家庭内消費が低調だ。消費低迷で乳製品向けの処理は予断を許さない状況が続くと予想している。
例年ゴールデンウィーク明けは、気温の上昇にともなって需要は増加基調となるが、今年はその傾向が見られない。
Jミルクのまとめでは5月16日週の牛乳類販売個数は5月9日週よりも減少した。前年対比では牛乳類トータルで92.9%と依然として低調となっている。
一方、ヨーグルトは前週よりもドリンク・個食タイプが増加した。とくにドリンクタイプは今年度初めて対前年比90%を超えた。
東京・大阪など都市部では5月23日以降、飲食店の人数制限を解除した。今後、東京都民向けの旅行補助事業が再開予定となっていることに加え、26日に岸田首相は6月10日から訪日観光客の受け入れを再開する方針を明らかにした。観光目的の受け入れ解禁は2年ぶり。これによって業務用需要の回復が期待される。
ただし、家庭内消費は依然として販売状況が継続するJミルクはみている。これから6月上旬にかけて北海道の生乳生産量はピークを迎えることになり、「乳製品向けの処理は予断を許さない状況が続く」として、牛乳類を中心として家庭内の需要喚起に最大限取り組むとともに、業界全体で連携して需給調整を実施することが不可欠だと強調している。
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