牛のげっぷ メタン排出量の算出式を開発 農研機構2022年6月10日
農研機構は牛のげっぷで排出されるメタンガス量の算定式を開発したと6月9日に発表した。メタン削減技術の開発加速化が期待できるという。
牛が排出するメタンの量を測定するには、チャンバーと呼ばれる大型の特別な施設に牛を数日間滞在させて全量を測定する方法が標準とされている。
しかし、施設の建設と維持管理にコストがかかるため国内では農研機構が保有する4台だけとなっている。
一方、欧州では牛の呼気の一部を採取してメタン排出量を測定する方法(スニファー法)が開発されている。これは呼気中のメタン/CO2濃度比と乳生産量などから1日のメタン排出量を推定する。
今回、農研機構はこのスニファー法を国内のメタン削減研究の加速化に生かすため、チャンバーで得られた正確なメタン排出量のデータを活用して、スニファー法で測定した数値から正確な排出量を算定する算定式を開発した。
この算定式を使えば、乳牛では搾乳ロボットのエサ箱、黒毛和種ではドアフィーダーに呼気を吸引する装置を設置し、別室のガス分析計で測定したメタンと二酸化炭素濃度のデータから、その牛のメタン排出量を知ることができる。
搾乳ロボットでの呼気ガス測定システム
今回の研究では、メタン排出量は飼料中の繊維含量が高くなるとメタン排出量が高くなることを明らかにした。
従来算出式あるいは開発算出式を用いるスニファー法と
標準法で測定されたメタン(CH4)排出量の関係
農研機構ではメタン排出の少ない飼料の評価に今回開発し算定式を用いたスニファー法が利用できる可能性があるとしている。
牛1頭からは1日当たり200~800Lのメタンがげっぷとして放出されている。反すう動物の消化管発酵によって排出されるメタンはCO2換算で全世界で年間約20億tと推定され、温室効果ガスの約4~5%を占める。
みどり戦略では2050年までに農林水産業のカーボンニュートラル実現をめざしており、畜産分野でもメタン排出量を削減する飼料の開発などが課題となっている。
農研機構は算定式と測定方法などのマニュアルを公開しており、今後は生産者団体や飼料メーカー、食品会社、研究機関などに測定技術を普及し、そのデータを活用した飼料開発や低メタン産生牛の育種技術開発の加速化につなげるとしている。
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