独自の分娩予測AIを開発 牛の行動監視支援システム「もーかる」に搭載2022年7月5日
ソフトウェア開発のコンピューター総合研究所(茨城県水戸市)は、牛の行動監視支援システム「もーかる」に、独自開発の分娩予測AIを搭載。分娩前行動データを学習することで、高い精度で分娩兆候を検知し、畜産農家の労働負担軽減と分娩事故低減が期待できる。
「もーかる」は、独自に開発した画像認識AIと分娩予測AIの2種類のAIを導入。画像認識AIでは、画像内の牛や行動を認識でき、牛の行動データ取得に活用してきた。新たに開発した分娩予測AIは、これまでに画像認識AIで取得した8項目以上の牛の行動データと、実際の分娩までの時間を学習することで、分娩までの所要時間を予測する。
「もーかる」では、この分娩予測AIを活用して、予測結果から分娩前24時間以内の分娩兆候を検知する方法を確立。これにより、従来の方法より高い精度で、分娩前24時間以内の分娩兆候を通知できる。
今後は、分娩予測AIに畜産農家ごとの分娩前行動データを学習させることで、畜産農家に特化した分娩予測が可能になる。また、分娩予測AIに蓄積された各畜産農家の分娩前行動データを活用することで、繁殖・肥育一貫経営を新規に展開しようとしている畜産農家への支援も期待できる。
「もーかる」は、牛に一切の機器を取り付けずに、監視センサーで行動変化をデータ化し、分娩兆候や起立困難状態など行動変化を検出し、メール通知するシステム。
「もーかる」システム概要
◎「もーかる」特長
(1)ストレスフリー
・牛に機器の装着は不要
・監視システムから得られる画像データをもとに、牛の行動変化を解析。
(2)クラウド利用
・監視データはクラウド上のデータサーバーに蓄積。
・自身のスマホやタブレットから、いつでも過去の監視データを閲覧可能。
(3)兆候検知
・時刻ごとの各種監視データを蓄積し、牛の行動変化を検知。
・兆候を検知した場合は、システムに登録されたメールアドレスに通知。
(4)監視結果の表示
・PCやスマートフォンで監視画像を見ることができる。日々の管理数値データをグラフで表示し。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日