家庭内消費 一段回復 理解醸成に力を Jミルク2022年7月29日
Jミルクは7月28日、需給短信を公表した。家庭内消費は一段回復したが、引き続き酪農乳業への消費者理解の醸成と需要拡大が求められると業界に呼びかけている。
7月18日からの週の牛乳類の家庭内消費は、前週よりも販売個数は回復した。前週のぐずついた天候が好天となったことや、3連休で家庭内消費を押し上げたと考えられるという。
牛乳はコロナ禍前の2019年同期比で102.3%となった。
ヨーグルト類も前週より販売個数は増加しており、とくにドリンクタイプは今年度最大の前年対比伸び率で、個食タイプは今年度初めて前年を超える販売個数となった。
ただ、牛乳類トータルでは前年同期比97.3%で、依然として前年を下回っている。
Jミルクでは、夏休み期間に入ったことから、学校給食用の牛乳需要がなくなり季節的な需給緩和も想定されるとして、家庭内需要の拡大に向け引き続き牛乳の栄養面や、経済性などの価値訴求を通じた理解醸成が重要となるとしている。
また、夏は都府県の生乳生産量が落ち、北海道からの輸送によって飲用牛乳を供給する部分が増えるが、「販売機会を逸しないよう業界全体で幅広い需要拡大運動を実施し、需要の喚起や底上げに資する取り組みが需要となる」と呼びかけている。
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