「和牛受精卵」移植のノースブル 第三者割当増資で累計1.5億円を調達2022年8月3日
和牛受精卵の生産・販売・移植・技術開発を手がけるノースブル(宮城県仙台市)は、6月にレオス・キャピタルパートナーズが運用するRheosCP1号投資事業有限責任組合からの第三者割当増資を実施。融資額を含めた調達金額は累計1.5億円を突破した。調達した資金は、専門性が求められる牛受精卵の若手技術者の育成や全国への販路拡大に向けた設備投資等へ活用し、事業の拡大をめざす。
同社は、畜産・酪農業界の課題解決をめざし、和牛の受精卵の買い取りから生産、乳牛への移植・販売までを一貫して行う和牛受精卵移植技術のリーディングカンパニー。受精卵移植は、和牛から採取した受精卵を乳牛に移植し、乳牛から和牛を出産させる"代理母出産"の技術で、和牛農家・酪農家双方の収益増に貢献する技術として期待される。一方、専門性の高さや技術者不足が足枷となり普及が進んでいないことから、同社はこれまで若手技術者の育成に注力し、受精卵移植実施数を底上げしてきた。
今回の資金調達では、RheosCP1号投資事業有限責任組合から第三者割当増資により、株式の発行では初となる資金調達を実施。また、今年度中に日本政策金融公庫仙台支店中小事業部門による資本性ローンと七十七銀行吉成支店による融資を受け、累計調達額は1.5億円となった。
調達した資金は、受精卵技術をもっと身近に、誰でも利用できる体制を整えるため、(1)牛受精卵の専門家の育成と、(2)更なる販路拡大に向けた生産体制の確保のために活用する。
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