豚舎環境のモニタリングシステム「SoundTalks」全国で発売開始 ベーリンガーインゲルハイム2022年8月30日
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパンは8月、離乳舎・肥育舎での豚群の咳音検知および豚舎環境のモニタリングシステム「SoundTalks」の全国展開を始めた。
SoundTalks 豚舎内設置イメージ
モニタリングシステムの「SoundTalks」は、豚舎に設置したモニター機によって24時間365日、集音された咳音データと豚舎内の温湿度データをクラウド上のサーバーに蓄積。独自のAIアルゴリズムにより、農場独自の咳の発生状況に基づいて飼養豚群の咳の状態を、緑・黄・赤の3色で可視化して示す。ユーザーである養豚生産者は、スマートフォンアプリまたはコンピューターのWebサイトを介して、そのデータをいつでも、どこからでも参照できる。また、豚舎内ではモニター機自体に搭載されているLEDが豚群の咳の状態に応じて緑・黄・赤に点灯するため、タイムリーで適切な飼養豚の健康管理が可能になる。
ICT(情報通信技術)を活用した「SoundTalks」により、養豚生産者は、リアルタイムで対象豚群の咳の状況や飼養環境(温度・湿度)を農場内外の関係者とで即時に共有が可能。また、豚群の咳の状態は、農場独自の咳音データに基づいて視覚化されるため、全員が同じ解釈を即時に共有できる。
変化が生じた場合には、農場の現場スタッフ、そして管理獣医師との早期連携により、豚の健康に影響を及ぼす豚舎環境変化への早期発見・早期対応が可能。飼養豚の健康維持につながり、養豚生産者の生産性向上にも寄与する。
SoundTalks 機能イメージ
同社は、グローバル規模で「SoundTalks」を広く展開。米国、オランダ、ドイツ、ベルギー、中国、韓国など主要な養豚生産国15か国で、養豚生産者の飼養豚の健康維持管理 を支援してきた。日本では、2021年11月から日本で初となる「SoundTalks」の実証実験を開始。現在、養豚におけるデジタル化を推進している臼井農産(神奈川県)、NTT東日本神奈川事業部、ビオストック(北海道)とともに実地運用しており、その経過を踏まえて日本全国での本格展開を始める。
同社の長谷部裕之社長は「SoundTalksの全国導入により、養豚生産者の作業の省力化・効率化をお手伝いし、少ない損失で継続的に健康で美味しい豚肉を生産するご支援ができる。これからも、このようなサービスを通じ、日本の養豚産業の関係者の方々や獣医師の先生方をさらに支援していく」と話している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日