北海道の畜産企業"ノベルズ"新たな和牛ブランド「玆」出荷・販売開始2022年9月5日
北海道・十勝地方を拠点に展開する畜産会社、ノベルズグループの株式会社ノベルズ(北海道河東郡上士幌町)は、黒毛和牛の自社ブランド「玆(げん)」を新たに立ち上げた。新ブランドとして9月5日の上場分(東京食肉市場、横浜食肉市場)からを販売する。
同社は農業ベンチャーとして2006年に創業し、持続可能な生産モデルで、肉牛生産では交雑種の自社ブランド牛(十勝ハーブ牛)、酪農では生乳を生産・販売。一方、その飼養過程において交雑種とホルスタインを借り腹に、自社研究所で生産する高品質・低コストな和牛受精卵の移植を行い、和牛の子牛を効率的に生産している。その出荷規模は全国有数で、各地の銘柄牛の素牛としても広く導入されている。
また、近年は和牛の一貫肥育にも取り組んでおり、「玆」となる素牛の多くは同社のグループ牧場で繁殖、育成管理された選び抜かれた牛。現在、主に北海道の音更町、幕別町、足寄町、弟子屈町にある牧場で飼養されている。いずれも優秀な母牛の遺伝的な能力と血統を受け継いだ牛で、高い産肉能力を持つ牛の潜在能力を引き出す飼養管理と自家設計の配合飼料で、時間と慈愛をかけて育まれている。
2018年からは和牛の肥育牛の食肉市場への出荷も本格化。近年、各品評会でも優秀な成績を収めるなど、市場関係者からも高い評価を得ている。
「玆」の定義は、ノベルズグループの肥育牧場で肥育された黒毛和種の去勢牛と未経産雌牛で、日本食肉格付協会の枝肉取引規格で肉質等級4等級以上であること。その味わいは、上質なサシの抜け感の良い脂に、赤身の旨みを感じる肉々しい風味とまろやかな食感が特徴。
同社は今後、新たなブランド展開を通じて、市場流通関係者、一般消費者に対し、同社和牛の商品価値を生産背景、企業文化とともに訴求。また、研究、繁殖、育成部門と連携して「玆」の持続的な価値向上を図る。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日