"和牛のオリンピック"第12回全国和牛能力共進会 鹿児島県で開催2022年9月20日
全国和牛登録協会は10月6日~10日、"和牛のオリンピック"として知られる5年に1度の全国規模の黒毛和種牛の品評会「第12回全国和牛能力共進会」を鹿児島県で開催する。
全国和牛能力共進会は、和牛の能力と斉一性の向上を目指して、 5年に1度開かれる全国規模の共進会。1966年の第1回から今回で12回目を迎え、令和に入って最初の共進会となる。これまで各会で、それぞれの時代における和牛生産・改良上の目標を開催テーマに掲げ、生産者と関係者が一丸となってその実現に努めてきた。
前回大会では、第10回大会で掲げた「和牛維新」の達成をめざし、全国の繁殖雌牛の平均分娩間隔400日以内を目標に、育種価を活用した分娩間隔の短縮や種牛能力の高い雌牛の地域内保留による生産基盤の強化に取り組んだ。同時に、遺伝的多様性の維持・拡大のため、地域の特色ある牛づくりの取り組みを強化。また、「風土の産物」とも呼ばれる和牛の魅力の発信に努めた。
そのひとつとして、和牛肉の「美味しさ」を新たな角度から見つめ直した。育種価評価事業により、和牛の産肉能力でも特に脂肪交雑については飛躍的に向上してきたことから、新たな改良目標として、美味しさに関係する「脂肪の質」に着目。客観的評価手法の確立と普及に取り組み、遺伝的能力評価に向けた体制づくりにも着手している。
今回は、こうした成果をより確実なものとするため「和牛新時代 地域かがやく和牛力」をテーマに開催。和牛が持つ優れた能力にさらに磨きをかけ、和牛肉の新たな価値観の創造につながる取り組みを進める。また、地域の歴史・伝統・技術を伝承しながら、未来を担う担い手の育成や組織活動の活性化を図り、日本の食文化を支える和牛の魅力を発信する。
会場は、「種牛の部」が鹿児島県霧島市の牧園地区で、「肉牛の部」は、鹿児島県南九州市知覧町にあるJA食肉かごしま南薩工場で行なわれる。
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