過去最多の438頭が能力競う 全国和牛能力共進会 10月6日から鹿児島で開催2022年9月30日
第12回全国和牛能力共進会(鹿児島全共)が10月6~10日、鹿児島県で開催される。同県での開催は昭和45(1970)年の第2回大会以来52年ぶりで、2回目開催は全国で初めて。全共は5年に1度、全国で選抜された和牛が一堂に集められ、日ごろの改良の成果を出品区ごとに競う大会で「和牛のオリンピック」ともいわれている。今大会は、41道府県から、過去最多となる438頭が出品される。内訳は「種牛の部」が248頭、「肉牛の部」が166頭で、今大会から新たに設けられた「高校及び農業大学校の部」に24道府県から24頭の出品があり、出品牛の審査とあわせて各学校の全共に向けた取り組みも審査される。「種牛の部」および「高校及び農業大学校の部」は霧島市牧園町で、「肉牛の部」は南九州市知覧町で行われる。
鹿児島県が日本一になった前回の宮城全共
「種牛の部」の会場は共進会エリアと催事会場エリアに区分される。共進会エリアは、家畜防疫対策や牛が過ごしやすい環境に配慮されている。催事会場エリアは、「和(わ)っ!と驚くおいしさが牛(ぎゅ)っ!と詰まった和牛の魅力を鹿児島から 和牛フェス2022」をテーマに、来場者に和牛の魅力に加え、鹿児島の「食」「観光」「文化」などの魅力を伝え、楽しめる会場となっている。
長崎県代表牛の審査(JAながさき西海提供)
特産品のPRも
まず、「おもてなしエリア」では、観光案内所を設置し、鹿児島県のおもてなしの心を提供する。
「鹿児島県PRエリア」では、県内の市町村や企業が出店し、県産農林水産物や特産品などの展示・販売を行う。
また「和牛振興エリア」では、前回宮城全共でも人気のあった全国各地の銘柄牛の試食のほか、鹿児島黒牛のバーベキューコーナーやバーチャル牛舎体験や、牛の立体パズルなど楽しみながら和牛の魅力を学べる和牛PR館「かごうしママミュージアム」を設置する。
さらに、企業や団体等が畜産ICTなどの最新の技術や農業機械等の展示を行う「協賛企業団体エリア」 や、参加道府県の食や観光などを紹介する「道府県PRエリア」等を設け、多彩な情報を積極的に提供する。
「肉牛の部」会場は、出品牛枝肉の展示・審査は南九州市知覧町の「JA食肉かごしま南薩工場」で行われ、枝肉のせりは知覧平和公園内の「知覧体育館」で、せりの参観は同公園内にある「知覧文化会館」でできる。
マスコットキャラクターの「かごうしママ」
全共で初めてのオンライン配信も
また、全共で初めて式典や審査、せりの状況などをオンライン配信する。併せて大会ホームページ、SNSなどを通じて積極的に発情報信する。実行委員会では、肉用牛農家の生産意欲の向上や、国内外に向けて、日本の和牛のすばらしさ、おいしさを発信する絶好の機会としてとらえ、多くの人の来場を呼び掛けている。
なお、会場へのアクセス方法に関する詳細な情報は、大会ホームページに掲載している。
大会ホームページ:https://zenkyo-kagoshima.com/
公式ツイッター:https://twitter.com/kagoushimama
公式フェイスブック:https://www.facebook.com/kagoushimama
【鹿児島発】
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日