島育ちの魅力を全国へ 鹿児島・ヨロン島で母牛ブランド始動2022年10月24日
鹿児島県最南端のヨロン島で「牛も人も、島育ち最高!」を合言葉に、2021年6月に「ヨロンアイランドビーフ」ブランドを新設したヨロン島観光協会とヨロンアイランドビーフ事業所は、オリジナルレトルトビーフカレーを県内のAコープ27店舗で10月から販売開始。同時に島内外の8店舗の飲食店では「ヨロンアイランドビーフフェア」を開催している。
"人よりも牛のほうが多い"という鹿児島県最南端のヨロン島。両者は、和牛日本一を下支えする島育ちの母牛を循環型農業として再肥育し販売することで、持続可能な観光地の食の魅力を全国に発信する。
ヨロン島でセリに出荷される仔牛の血統や肉質は全国的に評価が高く、9割が「鹿児島黒牛」 や「松阪」等のブランド牛の素牛として出荷されているが、仔牛を産んで役目を終えた母牛は、これまで価値の低い牛だと認識されていた。そこで、島で立派に育つ母牛を、特産品の肉としてブランド化させることで持続可能な産業の確立をめざし、ヨロンアイランドビーフ事業所が設立された。
「ヨロンアイランドビーフ」
南国の潮風をたっぷり受けたミネラル分豊富な牧草やさとうきびを食べて育つ「ヨロンアイランドビーフ」は、肉の香りと、母牛ならではの濃厚な旨味があり、全国の専門家や消費者から高く評価されている。JAあまみ与論事業本部や、与論町商工会、また全国与論会の協力のもと、今年行った事業支援を目的に行ったクラウドファンディングでは、SDGsの活動が支持され、全国で258人、企業3社から約370万円の支援を受けた。
このほど、「農業から観光、そして環境問題に至るまで島全体で協力する島興し」として、ヨロン島の牛肉の美味しさを伝えるため、10月からは2つの事業を開始。ひとつは、低価格のヨロンアイランドビーフカレーを県内スーパーで販売する。
また、「ヨロンアイランドビーフの魅力をもっと知ってもらおうフェア」を開催。鹿児島県内47店舗のAコープでは298円(税別)で販売され、島内外の居酒屋やカフェ8店舗でヨロンアイランドビーフを使った料理が食べられる。
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