動物飼料用昆虫タンパク質:豚育成市場 2030年までCAGR8%で成長予測2022年10月25日
グローバルインフォメーションは10月19日、市場調査レポート「動物飼料用昆虫タンパク質の世界市場 (2022年~2030年):市場規模 (昆虫タイプ・家畜別)・地域的展望・成長の潜在性・価格動向・競合市場シェア・予測」(Global Market Insights Inc.)の販売を開始した。
同レポートによると、動物飼料用昆虫タンパク質市場は、肉の消費が増加していることから、2030年まで大きく成長すると予想。また、動物飼料生産に伴う二酸化炭素排出量削減への一貫した取り組みや、ペット飼料産業の拡大も、今後の市場成長を後押しするものとみられる。
新型コロナウイルスの初期段階では、消費者が動物由来の製品を通じてウイルスにさらされることを恐れたため、業界はマイナスの影響を目の当たりにしたが、昆虫由来のタンパク質の利点に関する認知度が高まり、より持続可能な動物飼料原料への傾倒が高まったことで、市場の成長が促進された。
さらに、主要な市場参加者は、新製品の導入、生産施設の拡張、戦略的合併に取り組み、市場での地位を強化しており、関連産業の成長を促進している。7月に、動物飼料タンパク質技術企業であるBeta Hatchは、北米最大の再生ミールワーム孵化場を開設。この新しい施設は、ミールワームの孵化と成長エリアを備え、動物飼料生産をサポートする。
動物飼料用昆虫タンパク質市場は、昆虫の種類、家畜、地域別に分類されている。
昆虫の種類別に、市場は、イエバエ、クロソビエ、コオロギ、ミールワーム、カイガラムシ、カブトムシ、キリギリス、イナゴ、毛虫、ハチ、スズメバチ、アリ、その他に分類されている。
アメリカミズアブは、2030年までの間年平均成長率(CAGR)6%で成長するものとみられる。その幼虫(BSFL)は、50%近い油分と35%の脂質を含み、魚粉と同等のアミノ酸組成を有しており、豚、鶏、エビ、魚などの飼料に含まれる代替タンパク質源として広く利用されている。
一方、芋虫タンパク質の生産は土地をあまり必要とせず、低炭素排出を伴うため、その市場シェアは、2030年までCAGR7%で成長することが予想される。
家畜別に、市場は、家禽、水産養殖、豚、ペットフード、その他に分類。豚肉セグメントは、2021年に5000万米ドルを超える市場となり、2030年までCAGR8%で成長すると予測。同セグメントの成長は、最新技術の浸透と環境フットプリントの削減に対する懸念に起因している。
さらに、その他の畜産分野は、2030年までに高い利益を上げると予想。ロバ、ラバ、ラマ、ラクダといった動物の畜産が盛んになり、動物用飼料タンパク質の需要が加速されるものとみられる。
地域別に、北米市場は、畜産事業の活況と相まって、製品革新のための研究開発への着実な投資の結果として、2030年までCAGR8%で成長することが予測される。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ホウレンソウにクロテンコナカイガラムシ 県内で初めて確認 神奈川県2024年12月23日
-
【注意報】カンキツ類にミカンナガタマムシ 県内全域で多発 神奈川県2024年12月23日
-
24年産新米、手堅い売れ行き 中食・外食も好調 スーパーは売り場づくりに苦労も2024年12月23日
-
「両正条植え」、「アイガモロボ」 2024農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2024年12月23日
-
多収米でコメの安定生産・供給体制を 業務用米セミナー&交流会 農水省補助事業でグレイン・エス・ピー ①2024年12月23日
-
多収米でコメの安定生産・供給体制を 業務用米セミナー&交流会 農水省補助事業でグレイン・エス・ピー ②2024年12月23日
-
香港向け家きん由来製品 島根県、新潟県、香川県からの輸出再開 農水省2024年12月23日
-
農泊 食文化海外発信地域「SAVOR JAPAN」長野、山梨の2地域を認定 農水省2024年12月23日
-
鳥インフル 米アイダホ州、ネブラスカ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年12月23日
-
農林中金 当座預金口座規定を改正2024年12月23日
-
農林中金 変動金利定期預金と譲渡性預金の取り扱い終了2024年12月23日
-
「JA全農チビリンピック2024」小学生カーリング日本一は「札幌CA」2024年12月23日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」栃木県で三ツ星いちご「スカイベリー」を収穫 JAタウン2024年12月23日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」大分県で「地獄めぐり」満喫 JAタウン2024年12月23日
-
「全農親子料理教室」横浜で開催 国産農畜産物で冬の料理作り JA全農2024年12月23日
-
「愛知のうずら」食べて応援「あいちゴコロ」で販売中 JAタウン2024年12月23日
-
Dow Jones Sustainability Asia Pacific Indexの構成銘柄7年連続で選定 日産化学2024年12月23日
-
「東北地域タマネギ栽培セミナー2025」1月に開催 農研機構2024年12月23日
-
NTTグループの開発した農業用国産ドローンの取り扱い開始 井関農機2024年12月23日
-
北海道立北の森づくり専門学院 令和7年度の生徒を募集2024年12月23日