牛の凍結精液・受精卵管理を効率化「液体窒素ボンベの重量見守りシステム・見守りボンベエ」サービス開始2022年12月1日
北里大学獣医学部発ベンチャーのライブストックジャパン(青森県十和田市)は、畜産現場で牛の凍結精液や受精卵の保管に用いられている液体窒素ボンベの重量をIoTでモニタリングできるシステムを開発。「液体窒素ボンベの重量見守りシステム"見守りボンベエ"」として12月1日からサービスの提供を始める。

同システムの活用により、液体窒素ボンベ内の液体窒素量の把握が容易になり、作業負担の軽減や凍結精液・受精卵の適切な保管につながる。
牛の人工授精や受精卵移植で用いられる凍結精液や受精卵は、液体窒素が充填された液体窒素ボンベの中で保管され、液体窒素ボンベ内の液体窒素は、自然蒸発、蓋の開閉、キャニスターの操作などによって日々消耗するため、定期的な残量把握と補充が必要になる。
また、液体窒素ボンベで保管されている凍結精液や受精卵は遺伝的、能力的にも貴重な資源で、保管数量も多くなるため、液体窒素の補充が適切に行われなかった場合の損失は計り知れない。一方、畜産現場の現状は、残量に関係なく定期的に液体窒素を補充したり、管理者がボンベを持ち上げてその重量を推測して補充のタイミングを図ったりしており、効率的な運用とは言えない状況にある。
新たに開発された「液体窒素ボンベの重量見守りシステム」は、乾電池で作動する専用の通信機能付きIoT重量計に液体窒素ボンベを置くだけで定期的にその重量を計測し、クラウドを介して管理者にボンベ重量や補充アラート情報をメール通知する画期的なシステム。貴重な精液や受精卵が入った液体窒素ボンベ内の液体窒素量の把握や補充作業を効率化し、管理者の作業負担軽減と凍結精液・受精卵の適切な保管につながる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































