養豚経営管理ツール「Porker」枝肉規格改正に対応 豚肉の美味しさを見える化 Eco-Pork2022年12月1日
養豚のデータによる持続可能化に取り組むアグリテック企業のEco-Porkは、2023年1月に新たに導入される豚枝肉取引新規格改正に対応する、養豚経営管理ツール「Porker」の開発を開始。対応の完了は2023年2月頃を予定しており、Porkerユーザーは追加費用なしで新機能を利用できる。
Porkerメニュー画面
豚の枝肉取引規格は、日本食肉格付協会が定める規格で、26年ぶりの改正となる。今回の改正で、格付の各等級の重量範囲を引き上げるとともに、豚枝肉での美味しさの成分と言われるオレイン酸などの脂肪酸組成の測定結果の提供も開始。牛肉のA5ランクなどのわかりやすい基準がある中、豚肉も消費者がスーパーで手に取る豚肉が「どのような等級で、どういった成分を含むか」などの情報がすぐに分かるような未来に近づく規格改正となる。
「Porker」は、養豚DXを実現する経営管理ツール。分娩から出荷までの全過程をクラウド上に記録し、農場で生育している豚の数、生育状況、豚舎の温度管理などの情報を見える化し、生産性改善へとつなげる。新たな規格に対応することで、①美味しさの判断基準となる体組成データの記録、②新規格に対応した出荷体重管理を自由に設定、③Porkerユーザー間同士や全国平均値との比較という3つの機能を備える。
近年の飼料高騰が養豚農家の経営を圧迫する中、美味しい豚を生産することがきちんと評価されれば、農家は適正な利益を得ることができるようになると期待される。
規格改正による変更点
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