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ホクレンが加工用乳価10円引き上げへ 来年4月から 酪農経営の生産資材高騰を配慮2022年12月23日

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ホクレン農業協同組合連合会は12月22日、来年4月1日取引分から、北海道の加工向け原料乳価を1kg当たり10円引き上げることで大手・中堅乳業メーカーと合意したと発表した。さまざまな生産資材の高騰で酪農家が厳しい経営に直面する中、加工向け原料乳価の改定交渉を続けていた。

乳牛・牧場.jpg生乳価格をめぐっては、今年11月から飲用乳価が10円引き上げられたが、北海道の生乳販売は約8割が加工向けで、飼料価格などさまざまな生産資材が高騰する中、酪農家などから不十分との声が挙がっている。

ホクレンによると、加工向け乳価は来年4月の取引分から1kg当たり10円(引き上げ率+11~13%)引き上げる。脱脂粉乳やバター向けなどが対象となる。また、11月の引き上げの対象に含まれていなかった学校給食など集団飲用向けも1㎏当たり10円(引き上げ率+9%)引き上げる。ホクレンの取引先のうち道内で取り引きのある大手・中堅乳業メーカー15社と合意し、その他のメーカーとはこれから交渉するという。

ホクレンは今回の引き上げについて、「コロナ禍以降の需給緩和に加え、酪農経営における生産コスト上昇等を勘案した取引乳価の引き上げにより生乳需給ギャップの拡大が懸念される中、生産販売対策等により着実な生乳需要の確保、需給改善に取り組み、生産基盤の維持確保を図ってまいります」とコメントしている。

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