酪農・畜産関連企業で初 令和4年度「冬のDegi田甲子園」受賞 ファームノート2023年3月10日
酪農・畜産業界に特化したIoTソリューションを開発・提供するファームノート(北海道帯広市)は、令和4年度「冬のDegi田(デジデン)甲子園」(内閣官房主催)で、ベスト8を受賞。表彰式が3月9日、首相官邸で開かれ、同社代表取締役の下村瑛史氏は岸田文雄首相からベスト8賞を授与された。
9日に首相官邸で開かれた表彰式に臨んだファームノートの下村代表取締役(中央)
「冬のDigi田甲子園」は、企業や団体など民間分野においてデジタル活用により地域の個別課題を解決し、住民の暮らしの利便性と豊かさの向上や、地域の産業振興につながっている事例を表彰するもの。今回は172件の応募があり、ファームノートは審査委員評価で特に高く評価されベスト8に選ばれた。
同社は、技術革新を通じて持続可能な酪農産業をめざし、複雑化する酪農業務の効率化と牛の遺伝的能力を高めることにアプローチしている。
酪農業務の効率化には、牛向けウェアラブルデバイス「Farmnote Color」やクラウド牛群管理システム「Farmnote Cloud」で牧場の見える化や酪農業務に重要な繁殖管理の効率化を追求。牛の遺伝的能力の向上には「Farmnote Gene」で解析された牛個体のゲノム情報を元に、将来的に利益を向上させる理想的な牛群の実現をデータによって目指している。
同社は2018年、ファームノートグループの酪農DX牧場を北海道中標津町に立ち上げ、自ら酪農経営に取り組むことで、北海道を拠点に生産者に寄り添い、酪農・畜産経営に役立つ新たなソリューションを提供している。
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