「和牛甲子園」最優秀賞の大垣養老高校 和牛子牛のIT管理を開始2023年3月15日
JA全農主催で1月19、20日に開催された「第6回和牛甲子園」で最優秀賞を受賞した岐阜県立大垣養老高等学校に、副賞として最新IoTによる子牛の活動管理システム「アットモーメント」が贈られ、2月20日に贈呈式が開かれた。同校は今後、和牛の飼養にIT管理を取り入れ、さらなる飛躍を目指す。
20日に行なわれた副賞の贈呈式
和牛甲子園は、将来の担い手候補である高校生の就農意欲の向上と、日本各地で同じ志を持つ高校生同士のネットワークを創出し、意欲と技術の向上を図ることを目的に開催。6回目を迎える今大会で最優秀賞に選ばれた大垣養老高校が出品した和牛は、日々の飼養管理の創意工夫を発表する「取組評価部門」と、出品された和牛の「枝肉評価部門」の2部門で総合的に評価された。
副賞として提供された「アットモーメント」は、ライブストック・アグリテクノ(埼玉県浦和区)が開発・販売する子牛の活動管理システム。子牛の首輪に取り付けたセンサータグからの信号を独自の特許技術により解析し、体調不良など日常的な管理では発見しづらい異変を早期に発見・通知する。疾病予防に繋がり、活動量グラフから治療効果などがわかることから、牛を見る第3の目として、全国各地の和牛繁殖農家で導入され始めている。
「アットモーメント」のタグを装着した子牛
和牛は、子牛の期間に体調が変化しやすく管理が難しいといわれるが、IT機器を導入することで経験値を補い、子牛の命を守ることができるシステムであるとして、全農畜産サービス(株)が、副賞として次世代の農家を目指す高校生へ贈呈した。
大垣養老高校では今後、「アットモーメント」を活用し、飼養管理の効率化とさらなる品質の向上を図り、時代の先端を行く次世代農家の育成に役立てる。
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